ARMY ARRANGEMENT | NO MUSIC, NO WORK

ARMY ARRANGEMENT

 

ARMY ARRANGEMENT

85年のフェラ・クティを聴いています。

僕は未だかつてフェラ・クティを好きな人と会った事がない。
世の中にはこのアフロビートの虜になった人はたくさんいると思うのに。
人に会ってフェラの話をした事がないと思う。

僕自身も日本のじゃがたらやポップグループを聴いてフェラの音楽に出会ったのだが。
人に言われて買ったわけではなく、何故かその時は聴かなきゃならないような気がしたんだった。

でもフェラの話をしようと思ってもなかなかうまく話せる気がしない。
これは感覚的なもので、この土の匂いのする攻撃的なジャズファンクの良さをあーでもないこーでもない言えないのだ。

ただ一音一音に魂があるのだけわかる。
いやいやわかるなんておこがましい。とても僕にはわからないような感情がこもった魂なのだよ。

ホーンのメロはいつもどこか悲しげで情緒しかないし。
長く永遠と続く土着なリズムは、楽しいとか陽気なんていう言葉とかかけ離れてる。

このどこまでもシリアスなアフロビートを心から愛したい。

そしていつかフェラの話を一晩中できる人と出会いたい。