DAMNED DAMNED DAMNED | NO MUSIC, NO WORK

DAMNED DAMNED DAMNED

Discogsでレコードを買うようになってからの話。

前も載せたように、結構コンディションが酷いのがある。

コンディション評価がそんなに悪くないにも拘らずって話だ。

 

でもやっぱり高いお金を出してコレクションしたい訳ではないし。

そんなにお金がかからないでたくさんの音源を手にしたい。

オリジナル盤はジャケットを手にとっても当時の感覚がバリバリ伝わってくるからやっぱり欲しいけど。

例えば60年代のビートものとか、ソウルものとかを初回盤でなんていったらお金がいくらあっても足りない。

販売するわけでもなく自分のコレクションだから質の悪いのも出逢いだと思っている。

 

だた困るのが針飛び。

 

これは本当に厄介。

プツプツのノイズも嫌だけど、飛ぶのはちょっと困る。

飛ぶんであればプツプツをとる。

 

でも最近はこれを克服する方法を見つけたし。

溝が掘ってあるところにキズが入るわけだから、キズにより両側がめくれ上がるのがほとんど。

これを爪楊枝で優しく半時計まわりにこすって行けば大体が治る。

 

僕はこれで買い直そうと思っていたSPENCER DAVIS GROUPのセカンドアルバムを復活させました。

なんと針飛びが5箇所(笑)全部爪楊枝で復活。ノイズは入るけど嬉しいですね。

 

また前置きが長くなった。

今日は久々のこの音楽。

 

 

 

THE DAMNED【DAMNED DAMNED DAMNED】

77年STIFFから。

僕はこのアルバムはアナログで2枚、CDで1枚持っている。

アナログ1枚はセカンドプレス、もう1枚はイタリア限定の初回盤リシュー。

 

 

 

 

これは通常盤の裏ジャケね。

なぜイタリア盤なのかというと、これは裏ジャケが例のブツ仕様になっているから。

このアルバムは初回盤だけ裏ジャケの写真がエディ&ホッドロッズに差替えられているという有名なもの。

所謂ミスプリントと言われるヤツだ。

このオリジナルは激レアアイテムとなっていて、ちょっと手が出る金額ではない。

なんでイタリア限定の初回盤仕様をゲットした。

 

 

 

 

プロデュースはニックロウ。

パンクアルバムとしては、どのイギリスのバンドよりも先陣を切った彼等は、今でも活動を継続中。

70年代中期からのSTIFFといえばパブロックのバンドのリリースが多く、なんでもありのイメージが強かったが、英パンクバンドとしては良い意味で一番デタラメなDAMNEDのデビューがSTIFFっていうのも面白い。

 

僕はこのミスジャケの存在を知る前に、DOLLかなんかの雑誌で「このDAMNEDのファーストアルバムは、演奏を録音したものを早回しにして後からヴォーカルを被せたもの」という記事を読んでいて、なんともデタラメな人達(笑)と免疫があり。

だからミスジャケも絶対に「わざと」であると思っている。

 

でも「わざと」であればなんでこんな事をしたんだって話だ。

エディ&ホットロッズは75年に結成してパンクの勢いにより失速を余儀なくされたイメージが強い。

そんな彼等が亡霊のような写真でDAMNEDの裏ジャケに写っている(笑)

こんな出来すぎた間違いがあるわけない。

 

ただこんな間違いをした後に、ホッドロッズのメンバーがDAMNEDに加入なんて事もあり、STIFFの策略がなんとなく読めるような気がする。

要は76年から77年にかけてパンクの勢いたるや相当なものだったろう。

やはりSTIFFとしても危機を感じない訳が無い。

そんな中獲得したDAMNEDにちょっと乗っかっちゃえみたいな勢いなんだな多分(笑)

 

そんなDAMNEDのこのファーストアルバムはデタラメという点では群を抜いていて。

最上級のいいかげんな部分が満喫できるアルバム。

 

最高。