先日NHKで放送された「竹内まりやの40年」を観た。

点けたらやっていたので観るというより聴いていたのだが、

数々のヒット曲を聴いて、その曲作りの「うまさ」に気付いた。

 

まりや は、ユーミン と比べられることが多いシンガーだ。

女性たちからの圧倒的な支持を得ている点が共通項であり、

また時代的にも双璧である。まりやが少し年下か。

さらに、ダンナがすべての編曲をしている点も同じである。

山下達郎と松任谷正隆だ。これも同世代。

シュガーベイブとティンパンアレイだな。

 

このダンナによって、達郎ファンのオトコは竹内まりや派になり、

細野晴臣のファンはユーミン派になっているはずだ。

ただし、どちらも公言しない隠れファンである。

 

曲を構成している要素は大きく分けて、

作詞・作曲・編曲・プロデュース、そして歌のうまさ・声の質である。

ユーミンもまりやも自作を歌うシンガーソングライターだ。

味付けをするダンナのカラーが二人の音を決めている。

クラシック出身の松任谷はピアノでありヨーロッパカラー。

達郎は高校ドロップアウトのロックギターでビーチボーイズ狂である。

極論すれば、この2色がそのまま彼女たちの音の個性そのものだ。

 

さて、わたしはユーミンを聴いてきた方だ。

理由は2つある。

ひとつは、彼女が高校生の頃にGSモップスの楽屋(池袋アピア)で

ギターの星勝氏に自作のテープを聴いてもらっていた時に立ち会っている。

中学生の時に書いた曲だと言っていたがその感性に驚いた記憶がある。

デビュー前に知っていることが大きな理由になった。

二つ目は、彼女が歌う「詩」だった。

呉服屋に生まれ、伝統アートのデザインと色の世界で育った彼女の感性が

生み出す詩は、そのまま「彩の世界感」と言ってもいいだろう。

「晩夏」の歌詞にそれが凝縮されていると思う。

 

今回、まりやの曲を聴いてみて、この二人の「歌詞」の違いが分かった。

わたしがどちらも(うまいなあ~)と思うのはこの点である。

一言でいえば、ユーミンは「色彩」で、まりやは「物語」を描いている。

美大のユーミンと慶応のまりや、この「差」かも知れない。

例えば・・・「さざ波」と「シングルアゲイン」を比較してみようか・・・

「さざ波」の歌詞を聴いて浮かぶのは季節の色や風の音だ。

「シングル」では心模様と情が表に立ち、そこに色はない。

アレンジがまたそれらを強調しているとも感じられる。

ファンはこのどっちが好きかで決まるのではないだろうか・・・

 

とはいえ・・・

ユーミンもまりやも いい年 になった。

アタクシも古希目前である。

10代から同じ世代のこの二人の曲(ダンナも入れると4人か)を

聴いてきた身とすれば、やはり その音の恩恵と影響 は確かにある。

(ナツメロではあるが古くはない!)

これが名曲として生き続けている一番の要因なんだろう。

 

わたしの中のJ・POP女性Voは、この二人で満腹である。