「変態仮面 HK アブノーマル・クライシス」 | 永田よしのりの映画と唄と言霊と  映画批評と紹介記事など 

「変態仮面 HK アブノーマル・クライシス」



C あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会


「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」


5月14日公開
118分
監督 福田雄一
出演 鈴木亮平、清水富美加、ムロツヨシ、柳楽優弥、安田顕ほか
配給 東映


 2013年にその第1作が公開され、その内容から宣伝もあまりすることが出来ず、それでもジワジワと口コミで広がり、最初は12館だった公開数も、のべ60館まで拡大されたスマッシュ・ヒットを記録。 
 主演の鈴木亮平と監督の福田雄一は「3作目までやる!」と断言したとかしないとか。
 その執念が実り、今回第2作が登場。
 内容は、女性下着を頭に被ることで超人的な力を発揮する主人公が、その周囲に起きる事件に立ち向かっていく、いわばヒーロー・アクション・ムービー。
 しかしながら、ほぼ全裸のヒーローが繰り出す技は、下半身を強調したものばかり。
 これは一体どういう世界なのか?
 観たことがない人は、ハマるかハマらないかの両極端に分かれることは必至。
 しかしながら、本気で馬鹿を目指すこの映画は、どこかすがすがしい気持ちにさえさせてくれるのだ。
 監督は「サム・ライム版のスパイダーマンだから」と語るように、あちこちにあの場面やこの場面がオマージュとして登場(オマージュというよりもパロディだが)、そこを大笑いして楽しめるならば、もうこの世界観に浸った証拠。
 1作目からのキャラクターも登場、新たなキャラクターの活躍にも拍手喝采。
 果たして3作目は、ハリウッドのあの映画のような展開をするのか!?
 福田監督の腹づもり次第。
 もう来年にでも3作目が観たくなる。