今日は、ホメオパシーの創始者、サミュエル・ハーネマンが、ホメオパシーの基本原理を発見するきっかけとなった植物、Chin.チャイナについてです。

 

 

ハーネマンは、翻訳の仕事をしていた時に、Chinチャイナがマラリアの特効薬であることを知ります。

 

当時は、苦いから効くと言われていましたが、苦いものは、他にもたくさんあるのに、なぜChinチャイナだけが、マラリアに効くのか?

 

不思議に思った彼は、持ち前の探究心で、研究しました。

すると、健康な人がこの植物を摂取すると、マラリアのような症状を起こし、病気の人がこの植物を摂取すると、マラリアの症状が治ることがわかりました。

 

似たものが似たものを治す、というホメオパシーの始まりです。

 

 

 

それでは、見てまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

Chin.チャイナ

 

 

 

 

  レメディは、キナの樹皮から作られます

 

 

 

植物。アカネ科キナノキ属。

マラリアマヤズム(サンカラン)。

Ip.イペカク・Coff.と同族(アカネ科=アイデア・興奮・刺激)。

 

 

 

 

特に関係の深い部位 (レメディは全身に関係するものです)

血液・循環器系・分泌(消化器系・肝臓)・脾臓・神経・粘膜 左側 

 

 

 

 

主な精神的特徴  

感受性が高く繊細な芸術家タイプ。

ありきたりな言葉では表現できない感情を、詩や絵画の創作で表現する傾向。

精神バランスが崩れると五感が過敏になる。

深い圧迫(つながり・真の理解・身体的圧迫)は必要なのに、軽い接触(表面的な付き合い)には耐えられない。

有意義な会話を好む。

性衝動は強くないが深い感情的愛着が必要。

感受性の高さから興奮しやすい。情熱的。

夜になると頭が冴えてアイデアと計画でいっぱい。眠れなくなることも。

夜には、野心的で注目のヒーローになる空想(砂上の楼閣)。爽快な気分。

朝には、現実とのギャップに失望する。

外界の厳しい現実から、空想の世界へ逃れる。

世の中に同化できない(→未消化の下痢)。

少しの攻撃でも自分が粉々になった感じ。傷つきやすい。

野心的だが怠惰。精神的・肉体的労働を嫌い、自分で何かを実行することはない。

忍耐力不足。理想主義的。机上の空論。ただ想像している人。

自分の必要なものを与えてくれない世間にいつも不満を抱いている。

あらゆる外的印象が内面に深い傷跡を残し極度の疲労(精神的体液の喪失)。イライラ。

いつも最高のものを欲する傾向があり、すべてに対して軽蔑的、モノが無価値に見える。

不運・不幸感。不機嫌。無口。落胆し無気力。何事もネガティブに考え絶望。

生きる甲斐がないと思うが、死ぬ勇気はない。

気性が激しく、人を侮辱する。口汚く罵る。無礼。暴力的。

その結果、世界は敵対する。世界が自分に対して敵意を持っていると感じ、悪感情を募らせる。

攻撃・苦痛・傷つけられた感覚(植物レメディ)

高所から落ちる夢。邪魔・妨害・迫害されているという妄想。→空想にふける。

精神的に消耗すると、精神の鈍さ、記憶力の悪さ、特に言葉や語順を間違える(Lyc.ライコポディウム)

動物(野性)を怖がる(動物は制御も洗練もされない本能的な性質を表すから)。

知的だが騙されやすい性格。偏執狂的。頑固。

内面では自分の能力を強く信じている。

無関心。臆病な。内向的。夕方理論的になる。

※ キニーネ 嗜好品。多幸感、美しい意識が強く表れる、創作家にはとても良い麻薬だが、中毒になると無価値観にさいなまれ、自分が一番不幸な人間だ、周りはみんな敵で自分は拒否されていると考え、不眠になっていく。 

 

 

 

 

 主な身体的特徴  

体液の喪失による衰弱 

熱性疾患 極度の疲労 

神経系が超過敏(軽い接触・冷気・騒音・光・匂いに敏感)なため、弱々しく、症状が時々起きたり、時々途絶える(急性の症状が間欠的に起こり、それ以外の時は慢性的に欠乏状態がある=マラリアマヤズム)

周期性。1日おき。1週間毎。新月。 

熱性疾患。周期的な間欠性の高熱。マラリア。インフルエンザ。

悪寒・発熱→発汗→悪寒→喉の渇き→発熱→発汗→悪寒→喉の渇き➡衰弱

徐脈。意識の混迷。体液の損失による衰弱。

分泌物の排泄(絶え間ない発汗・嘔吐・出血・下痢・下り物・授乳・自慰等)による脱水症状の結果、消耗・衰弱・気絶・持続性の痛みのない状態に。

出産・術後の回復に。

出血=鼻血・歯肉出血・月経過多・不正子宮出血・下血・慢性の潜血・貧血

青白くげっそりして、身体が冷たい。寒がり。

わずかな動きで悪化。

頭部 刺すような、割れるような暴力的な頭痛。顔の紅潮。鬱血しズキズキと拍動痛。強い圧迫・横になると好転。午前3時(周期性)。頭皮が過敏。頭の中で脳が緩んでいるような感覚。耳鳴りを伴う。 

 目の圧迫感。砂が入ったような痛み。眼前の点滅。視力低下。光恐怖症。夜盲症(貧血)。散大した瞳孔。 

鼻 鼻血、起床時。鼻が冷たい。 

 顔面神経痛。顔色は土気色・紅潮。目の周りが黒ずむ。浮腫。ヒポクラテス顔。  口が苦い。子供に授乳中の母親の歯痛。 

消化器系 痛みのない下痢。血が混じる・茶色・黄色。未消化の水っぽい。悪臭のある。食中毒。腹部膨満(Carb-v..カーボ・べジ Lyc.ライコポディウム)

げっぷやガスがたくさん出るが改善されない

術後の痛みを伴う張り(Carb-v.カーボ・べジが効かない時)

犬のような卑しい食欲。気まぐれな食欲。夜中に極端な空腹。

肝臓・胆嚢・脾臓。しゃっくり。胃が重い・冷たい感じ。喉が渇く。 

胸部 持続性・発作性の乾いた咳。笑う・食後。肺炎。百日咳。喘息。胸部痛。動悸。肩甲骨間の痛み。 

不眠症 空想・頭痛からの不眠。疲れているのに眠れない。心配・夢・発汗で目覚める。 

 脂っぽい汗。黄色いシミ。多量の寝汗。  

関節リウマチ。慢性疲労症候群。

 

甘味・スパイス・珍味・塩辛い物・冷たい飲み物を欲求。

果物・肉・脂物・バター・パン・ビール・温かい食べ物を嫌悪。 

 

 

【好転要因】

暖かさ 暑さ 乾燥 外気 患部を強く圧迫する(疝痛) 体を二つ折りにする(疝痛) 横になる 休息 睡眠  衣服を緩める 熱いお茶を飲む 断食 動く・歩き回る(腹部膨満の苦痛減)

 

 

【悪化要因】

軽い接触(頭皮、髪をとかす) 体液の喪失 精神の行使 隙間風 寒くて乾いた天候 秋 霧 曇り 暴風 果物 肉  ミルク  ビール 冷たい飲み物 キャベツ 紅茶 汚れた水 周期的 騒音 振動 食後 動作(動きたがるが)歩行

 

 

 

 

 

 

 

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クラシカルホメオパシーのレメディは、

自然治癒力を刺激するだけのものですが、

海外では、正式に医療として認可され、

医療現場で広く用いられています。

副作用がなく安全で、

お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、

皆さまに安心して服用なさっていただけます。

お薬との併用も可能です。

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