今回は、鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)についてです。
鼻粘膜の炎症により分泌物が増え、鼻水・鼻詰まりになったり、さらには鼻の奥に膿が溜まる副鼻腔炎になったりすることもあります。
今日は、代表的なレメディを4種類ご紹介します。
分泌物の色や量、粘度、その他の状態をよく観察して、レメディを選んでみてください。
① Hep.ヘパ・サルファ
古いチーズのような臭いがする極端に濃い黄色の鼻水とくしゃみが出る副鼻腔炎。
後鼻孔のカタル。
少し触れただけで顔の骨が刺すように痛む。
痛みが耳まで拡がる。
頭痛がひどい。
鼻孔にヒリヒリする潰瘍ができる。
寒がりで汗かき。
化膿しやすい体質。
寒さ・痛み・接触等に過敏でイライラしやすい。
おできやニキビができやすい。
酸っぱいものを好む。
【好転要因】
暖かく湿った環境・頭を包む
【悪化要因】
隙間風・冷たく乾燥した空気・冬
② Kali-bi.カリ・ビック
副鼻腔炎のNo.1レメディ。
濃くてネバネバと糸を引くような粘り気のある鼻水(濃い白色、もしくは黄色、黄緑色)。
鼻をかむが出てこない、もしくは鼻水が喉の後ろに垂れてくる。
激しいくしゃみ。
鼻の片方が交互に詰まる。
鼻根部の圧迫感・痛み・脈動。慢性副鼻腔炎。嗅覚喪失も。
前頭部・眉の上・目の上に頭痛が起きやすい。
小さな部分に局在する顔の痛み。圧迫で改善。
鼻孔の乾燥・固いかさぶた・潰瘍を伴うことも。
寒さを感じやすく、寒さを嫌がるが、暑い天候で発症することも。
狭量、保守的で規則正しい生活を好む。
ビールを切望・ビールで悪化。
【好転要因】
熱・身体を温める・暗い部屋で静かに横になる・鼻をかむ・粘液を吐く・圧迫
【悪化要因】
寒さ・湿った天候・午前2~5時・起床時・光・騒音・かがむ
③ Merc.メルク・ソル
黄色、黄緑色、緑色の粘性のある膿のような鼻水。血が混じることも。
古くなったチーズのようないやな臭い。
腐食性の分泌物で、鼻腔は皮がむけてヒリヒリと焼けるような感じ。
潰瘍ができることも。
カタル炎症が各副鼻腔に及び、顔の骨がうずいたり、頭・耳・目の上が痛むことも。太陽に当たるとくしゃみ。
暑さ寒さに敏感で、悪寒を感じやすい。
唾液の分泌が増える。喉が渇く。
舌が湿って、息が臭い。口内に不快な味。
全身の疲労感。
寝汗をかきやすい体質。
ネバネバする不快な臭いの発汗。
(Sil.シリカとの併用は避けた方がよい。 )
【好転要因】
休息・午前中・適度な気温の時
【悪化要因】
暖かい部屋・暑さ・寒さ・温度変化・湿気・右側を下に寝る・足が濡れる・夜間
④ Sil.シリカ
副鼻腔の化膿。
膿が治りにくく、どろどろした黄緑色の臭い鼻水が大量に出る。
後鼻孔を流れる。
冷えると鼻が詰まる。
鼻水と鼻づまりが交互に。
顔の右側の骨がズキズキ痛む。
頸部リンパ節や扁桃腺が腫れる。
冬に風邪・鼻炎を繰り返す。症状がぐずついてなかなか治らない。
慢性の鼻詰まり。
味覚・嗅覚の喪失。
慢性副鼻腔炎が滲出性中耳炎に進み、難聴になることも。
デリケートでやせ型で虚弱なタイプ。スタミナ不足。
(Merc.メルクとの併用は避けた方がよい。)
【好転要因】
暖かく乾いた天候
【悪化要因】
寒さ・湿気・精神的ストレス
風邪症状が長引き、鼻炎や副鼻腔炎になる方が増えています。
副鼻腔炎から、中耳炎になったり、難聴になったりすることもありますので、放置しないで、早めにケアなさってみてください。
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられています。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。