大学卒業から30年 | sachiko okazawa 転勤族人生で私だけの好きと綺麗を探求中

sachiko okazawa 転勤族人生で私だけの好きと綺麗を探求中

転勤族なのに松山定住19年、2年間の東京を経て再び松山へ。ひっそりと1人時間を満喫中。ハーブ、アロマ、東洋医学、漢方、ハンドメイドビーズアクセサリー、オートクチュール刺繍、リュネビル刺繍、アリワークをしています。占星術の勉強会にも参加中。

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梅雨らしい雨が降る中、七月を迎えました。


源吉兆庵の高級和菓子、「陸の宝珠」をいただきました。久しぶりに食べたけれど、マスカットのおいしさをちゃんと残して、和菓子の良さをプラスしていて、かつ、日持ちが高温多湿にならない場所で常温(冷蔵庫に入れたら固くなる)で5日!!というのにも驚きでした。

(昔はナマモノだし、日持ち3日表示だった気がするので。)


郵便物が届いたなぁと取りに出てみたら、

大学の同窓会報でした。


裏表紙にホームカミングデーの案内があり、

何の気なしに眺めていたら、

自分の卒業年期が書かれていて、

「ご卒業30年をお迎えになられ〜」と文章が続いていました。


母校にそんなに愛校心なくて、ごめんなさい、

なのですが、

毎年、卒業50年、30年の期の人に向けて

「同窓生の集い」をしてたみたいです、、、。


今まで気が付きませんでした。


「ささやかな記念品を用意してお待ちしております」の文言に、いったい何を記念品として渡すんだろうか?とそちらが気になるのでした。


さらに気になるのは、

「奨学生支援バザー」の内容。

「手作り品、遊休品、セレクトショップ、

ブランドリユース品もあります。」


ブランドリユースですって???


実はですね、母校は、庶民も通う大学なのですが、

一部、本物のお嬢様がおられまして、

いわゆる、お金持ちの箱入りお嬢様や

地元外のカトリック系列のお嬢様校から推薦で入学してくるような、

正真正銘のお嬢様も、いらっしゃいました。


そういう本物のお嬢様は、親御さんが心配されて

わざわざ大学の寮に入寮させておられましたが、

集団生活にも慣れておらず、

本物のお嬢様の中には、

生活力が著しく乏しい方もおられて、

ご本人も大混乱だったようですが、

周りも巻き込まれて大混乱させられておりました。


切手を買ったことがなく、どこで買うのか?どうやって買うのか?どうやって使うのか?


払込通知書(大学の何かを買ってそれで払えと全員に配られた)の取り扱いがわからず、

この紙はどうしたらよろしいの?だし、


バザーの品を学科で集めていて、バザー委員が

一人3冊程度でいいので古本を提供して、と呼びかければ

「なぜわたくしが本を差し上げなければならないの?」だし、

(ちなみに、説明に疲れた私の友人が、その子の分として自分が本を余分に提供しておいたそうです)


もう、フランス革命の時にマリーアントワネットが、「パンが無いならケーキを食べたらいいのに」と呟いて民衆を更に怒らせた、

に近い感覚だったようで、、、


私と同じサークルの仲良かった友達が、出席番号の関係でいつもそのお嬢様と同じグループにさせられるので、

一事が万事、説得しなきゃいけなくて、

とにかく話が通じなくて困る、と

音をあげてました。


それまでお嬢様はどうやって高校までやってきたんだろうね?って話になって、

友達が聞いたところによると、

彼女には家ではどうやら専属のお手伝いさんがいて、(婆やか姐やかは知らないけれど)

その人がなんでもしてくれていたらしかった。


ここまで世間知らずだと、将来、結婚した後ってどうやって家庭を持ってやっていくんだろうね?って

庶民の我々は心配したんですが、

友達曰く、

「多分、その婆やか姐やと一緒に嫁入りして、家事なんて一切しなくていい暮らしのお金持ちの家に嫁ぐんじゃない?」

と返されて、ああなるほど、と納得しました。


そのお嬢様、一年経たずに、ノイローゼになってしまい、退学して地元に帰った、とその友達から聞きました。

高校生までも、学校でお友達が果たしてちゃんといたのだろうか、、、?


あまりに世間ズレしていると、本人がとても困るんだということを、まざまざと思い知らされました。

お金持ちの深窓のお嬢様も大変ですね。


秋にあるホームカミングデーに行ったら、

消息の知りたい友人の風の噂くらいは聞けるでしょうか。


卒業して、連絡が取れなくなった友達もたくさんいるし、

残念ながら、病気や不慮の事故で既にこの世から去った友人もいます。


30年って、とんでもなく先の時間に思えましたが、

振り返ったらあっという間に過ぎていました。


夫とも結婚して来年30年(1995年の11月に結婚した)を迎えます。


本当に30年なんて、あっという間すぎます。