夫源病、妻源病 | sachiko okazawa 転勤族人生で私だけの好きと綺麗を探求中

sachiko okazawa 転勤族人生で私だけの好きと綺麗を探求中

子育ても卒業、転勤で二年間過ごした東京から愛媛県松山市に再び戻ってきました。20年近く、ハーブとアロマを楽しみ、ビーズアクセサリーの色々な技法を習得し講師を務める。現在は主宰教室はお休み。松山で何を始めようかなぁ、、、

ブログにお越しいただきありがとうございます。



(クリスマスローズも盛り盛りになっています)



先日、知り合いのご夫婦が、SNSで結婚29周年です〜、と、記念日ディナーを楽しまれていた投稿を見かけました。


仲良しご夫妻で、とてもお互い思いやり深くて

見習いたいご夫婦の在り方です。


と言っても、若い頃にはお互いけんかもされたでしょうし、

ぶつかり合うこともあったと思います。




我が家も同様。


お見合いとか誰かの紹介で知り合ったわけではなく、


大学時代に出会って、お互い好きで結婚しましたが、

長い結婚生活の間にはいろいろありました。


今だに、時々、ええーい!と腹立つーーーってこともありますが、

夫も口にしないだけで私に我慢してることもあるでしょうから

お互い様、と思えているうちは大丈夫そうです滝汗


一般的に夫婦2人の時は良くても、

子どもが出来てから、

お互いの考え方の差異が際立つようになってきますよね。


母親は自分のお腹で子供を育て、

出産前後に大きなホルモンの変化があって、


身体のつくり的に、否応がなく「母親」にされますが、


父親は体の変化もなければホルモンの変化も無い、


子どもが生まれても父親になったと実感するまでに

時間が掛かります。


普通に会社員だったら、日中は仕事に行っていて

帰宅してから家族の時間になって、


そこで、独身の時の延長の感覚のままの父親だと、


自分から子育てに参加していく、という感覚もなく、「手伝う」という他人任せな行動に出て、


自分の身の回りのことすら奥さんに「なんでやってくれないの?」と押し付けていることに気付かず、

拗ねる、、、


というようなことをやらかして、

盛大に奥さんを怒らせることになります。


そこで、自分が幼いことや、

未熟さに気がついて、

「ごめん!僕は気が利かないから、

何をして欲しいか言葉にして伝えて!

出来ることはやるし、

出来なくても教えてくれたらやる努力するから!」

というパパさんは、

早い段階で奥様からも信頼をされて

2人で良い関係を築きながら

子育てをしてファミリーを作り

守っていけると思います。



ママ1人で子供を見ている家庭で

赤ちゃんや小さな子どもがいて、

家の中がきちんと片付いて、

衣類は完璧にアイロンまでかかり

作り込まれたご飯が並ぶ、なんて

そんな日が1日でもあったとしたら、


その奥さん、神おねがいですよ。


普通、無理です。


すぐ近くに自分の親とか兄弟がいて、

常に手助けしてくれているならば、

あるかもしれませんが。


これで、共働きの奥様だったら、

毎日フル稼働です。


洗濯物が山になっていて、

流しには洗い物が残っていて、

ゴミ出しを一回飛ばしてしまったので

ゴミが溜まっていて、

電子レンジの中にはいつレンチンしたのか忘れたものが残ってた、、、


そんな日常でも、仕方ありません。


夫婦って、

考え方の違い

価値観の違いや経済感覚の違い(←我が家はここが一番大きかったと思います。若くて手取りが少ない平社員時代、私には浪費にしか見えないお金の使い方を正当化する夫に何度、物申したことか。)


双方の育ってきた生育環境、親の方針、

受けてきた教育でも

ずいぶん左右されます。


実家が自営業で夫婦がお店を回しながら

子育てしてきた、みたいな家庭と、


サラリーマン家庭でお母さんは専業主婦、という家庭では


お金の使い方もずいぶん違います。


夫婦、一組一組、色々な考え方があって当然。


すれ違うことも仕方ないけれど、

お互いが、この人となら家庭を作っていける、と

思ったからこそ結婚したはず。

この原点を忘れてはいけないんですよね。


でも、どうしても、一緒に住んでいるうちに

やっぱりこの考え方は自分は受け入れられない、とか、

こうして欲しいとお願いしているのに聞いてもらえない、など、

すれ違い、行き違いがあって、

精神的に負担に思えてくることもあると思います。


例えば、家族よりも親優先。


家庭よりも職場優先。


子どもの誕生日祝いより友達優先。


それでも、いいよ、別の日に埋め合わせてね、で

納得できる奥さんと


どうして?子どもの誕生日は一生に一度のこの日しかない2歳の誕生日なのに、友達と飲みに行くわけ?と怒る奥さん


譲れるところと譲れないところ、

夫婦で擦り合わせていかないと


どちらかが我慢してしまうと

いつか、爆発すると思います。


10年ほど前でしょうか、

夫が家にいる、と言うだけで

気分が滅入ったり、体調が悪くなったりするのに、

いなくなる(会社に行く、単身赴任で離れて暮らす)と元気に戻る、


夫源病、


(夫の存在や言動がストレスになり、

めまい、頭痛、動悸、不眠など、更年期症状に似た症状を引き起こすこと)


という病理があるんじゃないか?と話題になりました。


上沼恵美子さんが、夫源病で別居した、というので、

一気に夫源病が周知されたようです。


最近では反対の


妻源病


も、言われているんですってね。


夫源病では、どちらかと言うと、


夫が奥さんの家事労働に対して当たり前と認識し、

少しでも思うようになっていない(忙しくて手を抜いた、片付いていない、ご飯ができてないなど)ことに文句や不満を持ち、


自分でできることすら奥さんに求めていたり、

奥さんを精神的に追い詰めることに気がついてない場合が多いように感じました。


本来は更年期〜定年退職後くらいの50〜60代に多かったけれど、

30代、40代にも増えている、と警鐘を鳴らしたのが6年くらい前です。


反対に、妻源病は、20代、30代の男性がなりやすいとか。


実年齢に比べて、精神的な成熟度が男性の方が幼く未熟、と言われます。


その分、包容力に劣ったり、


言葉で女の人に太刀打ちできず言い負かされてしまったりして


言いたいことも言えなくなり溜め込んでしまい


頭痛、不眠、不調、、、と、体調に影響が出てくるようになる、みたいですね。


夫源病も妻源病も、離れるのが一番なのでしょうが、

それでは家族としての機能が果たせなくなってしまいます。


離婚をする、と言っても、

夫源病だから、妻源病だから、の理由では弱くて

法律上は離婚できないみたいです。


(双方の同意で協議離婚するならば別ですが、


「その他婚姻関係を継続し難い重大な事由」に該当すると判断されれば離婚理由になり得ます。不貞行為や別居期間がなく、妻源病を理由に妻との離婚を考えている場合は、「その他婚姻関係を継続し難い重大な事由」に該当するかどうかが争点となるでしょう。

「その他婚姻関係を継続し難い重大な事由」として、「重篤で回復不可能な精神疾患を発症した、と医師の診断書があり、このまま婚姻生活を続けるのには無理がある」と判定されないと、夫(妻)源病を理由にした離婚は簡単にはできなさそうです)


つまり、法的には、お互いしっかり話し合って、

現状の不満を話し合い、改善法を模索してごらん、

一緒に暮らしていくルールをしっかりつくりなさい、と

簡単に離婚、離婚言うな、

覚悟を持って結婚したんじゃなかったんかい?


と言ってるのだと思います。





夫婦の在り方って、なんなんだろうなー、と思ってしまいますよね。


相手の心を病ませるような態度を取ることも問題だし、

心を病んでまで相手に我慢するのも問題なんですけどね。


お互いが自然体で心地よく過ごせる関係性を

ぶつかっても、何度も話し合って

時には譲歩し、時には主張し、

着地点を確認しながら

関係を築いていく作業が結婚生活なのかもしれませんよね。


そう言う意味では、お互いの実家が

あまりにも価値観が違うとか経済格差がある家庭に育っていたり、

そもそもの、物事を見るものさしが違うので

擦り合わすのが難しいことも多いのかもしれません。


反対に、文化が全く違う外国人と結婚したら、

ぶつかり合っても、

まぁ、育った文化が違うから仕方ないって

はなから諦めもついたり、

妥協も譲歩もしやすいのかもしれません。


結婚する子供どうしはお互いが納得して選んでますが、

相手はこの人です、と連れてこられたら

親がその人は受け入れ難い価値観のタイプだと思っても

表立っては言いにくいですよね、、、


(黙っておとなしく受け入れられるかしら???私。)


相手が宇宙人並みに理解不能な価値観のこともありますから、


親にとっては、「嫁源病」とか「婿源病」も

あるのではないかと思ってしまうのでした。


あ、「孫源病」もあるかも?!苦笑


なんでも病気にしちゃいけませんけどね。