予告通りPタイルの貼り方です。
画像では古いタイルを剥がしてから「貼りかえる」やり方ですが、
特に凸凹がひどくなく、納まりが良ければ上から貼っても問題ありません。

まず、古いタイルを剥がします。
糊が強くくっついていたので、
剥がす機械を使いましたが
バーナーであぶると柔らかくなるので、
スクレーパーでも剥がせます。
くれぐれも火とやけどには注意して。

剥がし終えました。ここまで約30分。
スクレーパーで残りの細かい所を改めて
さらっておきます。
ほうきで角の所も丁寧に掃きます、
掃除機があったらその方がいいですね。
今回なんで剥がしたかというと、そのまま貼ると
エレベーターの手前に段差がついて
つまずく可能性があったからです。

縦と横、それぞれの中心線を鉛筆で
十字にひきます。糊を付けた後なので
見ずらくてすみません。
この糊が半乾きになったら貼っていきます。
これは前後左右で、端の一枚がそれぞれ均等な割り付けになる様にする為で、まっすぐ貼れるのと、端で細いタイルを貼る心配がなくなる為です。
それと、今回は一色ですが、きれいにチェック模様に貼る為には
このように割り付けるのは重要なんですよ~。
あと、枚数を数えて、縦も横も偶数でしたらこのように十字でいいのですが、
奇数になる場合は中心よりタイル半分ずらして線をひきましょう。

一枚貼りはじめたところ。
線にピッタリに貼ってます。
これがズッコケると後のタイルが全て
曲がっていってしまうので、
一枚目は慎重にですよ。
よく見るとマーブル模様が入っているのがわか
ると思います。横目に貼ってますね。この隣は縦
目に、その隣はまた横目に貼っていきます。

ハイ、こんな感じで。
この貼り方は「市松貼り」といいます。
他に方向をすべて同じにする「流し貼り」
というのもありますよ。
決まりはないので、お好みでいいと思います。

ここまで貼れました。
タイルを切らないで貼れるのはここまで。
ここまでだったら誰でも(?)貼れますね、
これでおしまい。

じゃなくてここからがちょっと難しくなります。
既に貼り終えたタイルの上にピッタリと合わせてタイルを置きます。
ここでタイルの目に気を付けて!
縦目の上に横目、横目の上に縦目と置いてくと間違えませんよ。
画像はきちんと置く前、「ちょっとだけ休憩するか~」の画です。
下地が鉄板の為、糊の乾きが遅いのです。
表面が少し固まった状態でないとタイルがずれてしまったり、
タイルの間から糊がはみ出てそこらじゅうについてしまいます。

ハイ、よく見てくださ~い。
こんな感じにタイルを置きます。さらに上から同じタイルを壁ピッタリに「当てます」。カンの鋭い方はもうわかると思いますが、これがタイルを「けがく」行為になるんです。
こうするとタイルが入らない幅だけ切り落とす事が出来るんですね、壁に当てるタイルと切るタイルの幅が同じなのと、貼ってあるタイルに端をぴったりと合わせるのがコツです。

こんな感じで切っていきますよ。
すでに下に三枚ほど並べておいてあるので、
壁に当ててあるタイルだけを切って、ずらして
また切ってを繰り返します。

切り終えたら一枚ずつハメていきます。
ほんの少しきつめくらいが良いですね。
ここの場合、差し込む部分があったので、
いつもよりきつめに調整して切りました。
ほら、ピッタリにいってるでしょ?

まっすぐに切れる部分はできました、
でも端には必ずこういった所があります。
ここをどう切るか?まず縦方向をけがきます。
出入り口の段差の所と、奥のちょっとした所。
いまタイルの角を当ててるトコですね。平行な部分を切ります。
(切りすぎないように)

これは入口の部分を切っているところ
そしたら今度は横方向を同じやり方で切ります。

おさまった~。

同じ様に反対側も貼っていきます。

ここも先ほどの角の部分のように、
縦、横とけがきます。

最後は斜めの難しい所です。
細く切ったタイルでけがきます。
これを奥に平行移動しながら。
でも、切らずにこの場合は
ポイントでしるしをつけるだけ。
後でそのポイントを結んで切っていけばOK。
一度に切ろうとすると100%失敗します。
だから、少し切ったら当ててみて、また少しという風に調整してください。

完了です。
糊がはみ出てるところはないか、
浮き上がってるところはないか、検査をします。
汚れをきれいにふき取ってから、
ワックスをかけて終了です。
最後まで御読み頂きありがとうございました。