令和4年8月7日(日)

ウクライナを巡る状況を虎視眈々の思いを込めて見つめていた大陸中国がその結論を発信している様だ。習近平の秋の共産党大会へ向けての「面子」とペロシ女史の秋の中間選挙へ向けての「アピール」的な側面も大きいんだろうが、とりあえずアメリカとしては<大陸中国を刺激するからやめるべきだ>というメッセージではない流れを下院議院議長という別動隊を通じて牽制した。

 

台湾有事を外交努力で避けようという方向を模索している流れから見れば、「余計な事をやってくれた!」の反発も大きいだろう。「一つの中国」状態を是認しながらの外交努力を続けるのも重要ではある(外交交渉を続けていれば、この先「いつか」大陸中国と台湾の和解があり、それが日本にとっても好ましい状況であり、東アジアの安定につながる?)。

が。

香港のリアルやウクライナのインパクトから、僕の脳内でのその流れへの「期待配分」は残念ながら減少している。ウクライナ状況の学習・分析から習近平周辺がどう今後の「台湾解放」をシュミレートし直したか。それを見定める指標の方に注視したい。

台湾有事をどう外交努力で「避ける」かと同時に、台湾有事がおこればどう「対応」するかの意思表示を示していく事(同時に自分たちの「覚悟」を見つめ直していく事)も重要だと思う。

(内心、一人の要人の訪台という行為を機に武力を誇示する対応に、腰砕けになるよりも、幼稚さを笑うべきだ。と。思う。:習近平もそんなカードを早々みせたくなかったんだろうが・・・)

 

ペロシ女史の「意地」と習近平の「面子」経由の形でこの軍事演習という答えが出た。

台湾の人達はその近未来像のリアルさにどう覚悟を固め直すのか。

日本は近未来のこの現実化に対してどんな外交努力・防衛努力として牽制球を投げるのか。

外交努力担当の真のエリート達に対抗して防衛力担当の真のエリート達は尖閣・沖縄周辺警備強化の意志をどんな形で見せられるのか。

 

言いだしてしまっていた以上、大陸中国反発下のペロシ女史の「この時期」の台湾訪問は一定の意味をもつ。それを口実に習近平がプーチンの様に台湾への直接の武力侵攻を始めるなんて事も無い。

それぞれの国内事情が大きく関わっている米中首脳会談にも大きな成果を期待していない。

 

ただ「この時期」のもたらしたメリット・デメリットの度合いに関しては微妙な心境。

外交努力優先派の言い分にもかなりの説得力を認める。

この時期の「米中首脳対話」の成果に何を期待するかによる所が大きいのではある。が。

 

秋の共産党大会向け・中間選挙向けという部分が見え見えであるとしても、

「それを利用した首脳どうしの対話の機会」をなんとか作り出し、双方首脳の良い意味でのホンネ・タテマエを踏まえた交渉成果を担う裏方担当エリート達の残念さが外野席からは見えていない分、少し過小評価していた部分あったのかもしれない。とは、思う。

 

なんて。どうせ、終活ついでの脳内整理。「?」脳内整理ついでの終活?

ま。どっちでもいいか。

ここは、「脳内世界」がリアル世界を語れるメタバース的空間。