令和4年4月28日

ヒトラー・ムッソリーニ・昭和天皇。か。・・・

 

令和4年4月29日

シミュレーション・台湾

ロシアの北方領土も韓国の竹島も実効支配をいっそう強化する予測は可能だが、

軍事力を伴う実力行使に出る可能性は現状あまりないだろう。

一方で中国による武力行使も辞さない台湾「開放」はかなりの確実で近づいているだろう。

今回のウクライナ問題の展開は漁夫の利的な要素と今後の侵攻戦略の大きな事例研究としての要素を中国に提供していく。

 

この戦況がどんな方向へ向かうとしても、中国にとっては漁夫の利をもたらすだろう。

世界市場の脱炭素化への道のりはまだ長い。ドルを介さずともロシアからの石油等は安価に入手できると同時にロシアを人民元を基軸とする中国経済圏構想に囲い込んでいくチャンスともなる。世界の反応を見渡せば中東諸国だけでも無くインドやブラジル・南アフリカ等BRICS諸国も含めた結構多くの国々が国連で棄権票を投じるごとく欧米諸国と必ずしも協調的である訳でもなさそうだ。

 

アメリカも以前の様に軍事的・経済的覇権を維持できていけないだろう。

他国の戦争に何故自国の若者たちが死ななければならないのか?アメリカンドリームのマジックに興ざめした兵士階層の家族達が格差の広がりの実感と共に目覚め始めているのだから。平民化する人々にとって民主主義を「標榜」しているから良い国なのでも共産主義を「標榜」しているから良い国なのでもないのを実感し始めているのだろうから。

 

ウクライナの戦況推移と世界の反応の推移を見極めながら、中国は香港に続く近い将来への台湾「開放」へ向けて着々と手筈を整えているのだろう。

台湾の先には尖閣列島があり、勢いづけば日清戦争以前の琉球王朝の帰趨すら悶着材料にしがてら恫喝してくる事も漫画の中の話だけではなくなるかもしれない。

それに呼応してロシアは千島列島の実効支配の増強で圧力をかけ、どさくさ紛れに韓国は竹島の実効支配を更に強める事だって結構リアル感の持てる空想だ。

日本は相変わらず「遺憾である」「遺憾である」と口先介入を続けるのだろうか?

有事に際して同盟国アメリカは「みかじめ料」ほど働いてくれるか?

 

戦後レジームの初期・中期は日本列島もソ連・中共への巨大な空母として、アメリカ本土の防衛への抑止力としての効果も結構あったが、航続距離や精度も飛躍的に向上した大陸弾道核兵器を所有する国家同士になってしまえばこの日本列島空母はアメリカ自体にとっては以前ほどの価値を有してはいまい。原子力潜水艦寄港地としては幾分戦略的・戦術的意味を残すかもしれないが・・・

自国の戦いでもない戦場で自国の若者たちの血を流す事など許容するのはごく少数の特別な層か兵器産業関連だけだろう。ましてや戦う気魄すら疑わしくみえる他国の為にそんな事を許容する事はない。

 

文化・習慣の光と闇とのズレは、宗教戦争を標榜する過去の歴史が示す様に百鬼夜行の中それぞれに異なる「正義」を標榜するリアルの中で獣性の開放への暗黒の地雷原野を歴史の中に提供し続ける。

 

プーチンのキーウ攻撃で露骨化した戦後レジームの綻びから垣間見えるリアルにこの国の次世代のリアリスト達はどう舵取りを試みていくのだろうか?興味津々。

 

<自問継続>

・過去から続く原子力発電の核への転用志向も今更リアル情況とは思えない。

・核兵器・生物兵器・ロボット・情報戦。 幾分得手だったのはロボット。後れを取っているのは情報戦・士気の問題・有限人生の死生観と「今だけ金だけ自分だけ」の伏流。

 防災から戦災への対応。ドローン(ロボット)は既に中国に抜かれている。

 EV(ロボット)も今後抜かれるかもしれない。そのうち兵士転用類似ロボットも・・・

・少子高齢化を逆手にとれるのは生産性の向上に向けてのロボットの位置付けとその成果の配分構造(国内政治)。GNPよりはリアル一人当たり所得配分・消費高質化構造への平等。

・移民(にとっても魅力的であり続ける国内市場とは限らない)とロボットの生産性比較。

・生産の問題と配分の問題(能力主義・自己責任論の驕り。ベーシックインカム。生まれた者は全て幸せになるべきだの発想。「善人なおもて往生す」の世界観。・・・)

・グローバリズムによる生産拠点の多国籍化は現地に貢献する部分の方が大きくなってくると同時に収益第一主義である企業トリクルダウン層の「祖国」離れすら増幅させていく傾向。

・時代思潮である脱炭素・再生エネルギー化・地方創生・持続可能性等に便乗した経済安全保障体制の模索。

・「晴耕雨読」派の余裕戦後勝ち抜け老人層と下流老人化しかねない若者層へのセーフティネットの出会う場所。

・文一から文二へ人気シフトし始めているらしい東大生への国費投資の「自分化」にみる、疑似エリートの劣化?マイ(ホーム)化風潮?良質なエリートの育成は必要?

公僕ではなく稼げて自立大な海外投資会社・経営コンサルティング会社人気。

公費留学キャリアの私物化による富裕志向。等々。

 

さて。世はゴールデンウィークに入る。と。

ここを雑感メモ場所にしたが、少しは思考整理の糧になったか否か。

も。自問。