長髪狩り | wandering blue

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物騒な80~90年代ネタ

「オヤジ狩り」と言う言葉は浸透しているが、「長髪狩り」は、多分一部の地域でしか知らんと思う。

当時「不良」または「ツッパリ」が、段々ダサくなってきた関東都心部では、渋谷を中心に「族」と呼ばれる従来のツッパリを悪化した系が出てきた。

「池袋ウエストゲートパーク」みたいな奴等。

ツッパリ君は意外と硬派だったり、一般人に喧嘩を売る事はなかったり、万引きだったり、学校さぼったり、シンナーだったり、カツアゲだったり
…ま、「悪い」の程度は色々だったが…。

渋谷近辺中心の「族」に関しては、噂で聞いていた限りでは、
一般人でも気に入らなければ喧嘩を売る。
しかもタイマン(死語?)ではなくて、1人に対して数人で暴行をする。
シンナーよりたちの悪いdrag系をやる。
女性にもナンパを通り越してしつこく迫る。

等々。

ホームレス襲撃とかは、ツッパリではなくて、「族」と言われる集団が現れてからだったと思う。

たち悪~い。

そんな頃、バンドマンな男性達が、バイトあがりの夜が怖いと騒いでいた。

「長髪狩り」にあった、または友人がやられたと聞いたとテンパってる。

歩いているだけで、突然、数人に囲まれてボコボコにされるらしい。

バイトだけなら、手持ちは少ないが、バイト前後に、スタジオ練習あったりして、ギターやらベースを担いでいる場合は、楽器を壊されるのかも知れないので、本気で走って逃げるそうだ。

長髪バンドマンって、喧嘩弱いからね…基本的には。

竿系なら特に、指に怪我したくないからむやみには絶対喧嘩しないし。

バンドブームで長髪なバンドマンが渋谷近辺を歩いているのが、どうも「族」の奴等には気に食わなかったのか?

奴等、モテないひがみか?

理由は知らないが、一時期長髪のバンドマン達は本気で怯えていた。


因みに、専門学校生の2年になった時に、「族」所属の男子が入学して、サークルに入って来たが、みんな適度に仲良くはするが、何の楽器も出来るわけではなかったので(ボーカル希望だったのかな?)誰もバンドに誘わなかった。

怖いと言うより、やはり異質な奴に見えたからかな、
本気でバンドやりたいとかROCKが好きって感じではなかった。

たむろしにたまに顔出しては、自分の族が如何にヤバイかイキがっていた。

ある日は、片目が腫れて充血した姿で現れた。

「何があったのか?」を聞いてもらいたくて、お前学校に来ただろーっ!!

洞察力は毒舌以上に得意とする(軽く自慢?)私は、やたらとサークル仲間がいる間を動き回ってあちこちに挨拶しに言っては、男子にどうしたのか?と言われる度に、経緯を話す奴が横に座って、「痛てぇ」と言い出したので義理で「どうしの?」と聞くと案の定喋り始めた…しばらくしてやっと話が途切れたので…

「………ふ~~ん……」

と「だから何、坊や?」的に一言、奴はそそくさと離れてくれた。

ひょっとすると、族の奴等にもあんまり相手にされてない気がする…。

私はサークル内では「ネエサン」的な感じだったので、OBから年下まで割りと男子から気軽に話しかけられていたので、そいつも話しかけてくるのだが、中途半端感がこの上ない奴と話していて思った。

性根が本当にネジ曲がっている悪い奴でないのが、わかるんだよね。
…私みたいに毒舌な女の前できちんと先輩だからとデスマス体で話す奴はまとも過ぎる…。

ライブハウスではもっとヤバイ客とか居たしね。

…サークルの人達と話しても、嫌われたくないって感じが滲み出ている。

族かバンドかどっちかにしたら、どっちかに居場所作れるのに…、と思った。


ツッパリも族も嫌いなんで、たまに、都心にいるイキがっているガキを見ると、
「さっさと家帰りなビックリマーク
と…言いたくなる。

言わないけど。

ただ、バスの運転手さんや何かのお店の店員さんに大きな声でキレる男性って、若者から年寄りまで幅広くいるじゃん。

あれは、むかつく。

男のくせに、ちっちぇ事でガタガタ言ってんじゃねーよっ!!

と思う。

たま~に
「うるさい」
と口に出して言っている


…逆恨みされたら危険なのは分かっているが、本気で怒らせたら、多分私の方が、危険なタイプ…。

自分がキレるとかなりまずいのを自覚しているので、今まで、怒っても、
「MAXでブチギレ」
は、ありったけの理性で抑え込んできた…。

そんな私にぴったりなキャッチコピーは…


「その女、凶暴につき」爆弾