こんにちは、占い師の詩音です。


ようやく涼しくなって参りました。

涼しくなってしまった今頃に😅ちょっとだけ怖いお話を・・・。長いお話になりますが🙇‍♀️


これは私の長年の友人、仮にA子とします。

彼女に許可を得て書かせていただく彼女の体験談です。


私の周りにはいわゆるちょっと不思議な能力がある人が集まるのですが、A子もそんなタイプです。

A子は20年近く前に訳ありの恋愛をしていました。

当初から相談を受けていた私は心配しながらもあまり干渉しすぎないようにしていました。


ただA子が付き合い初めてしばらくして相手の男性はとある理由で会社をクビになりました。


それからは男性は就職活動をするもなかなか定着せず、加えて借金もあり、A子はいつも彼と会う時にはお金を用立てていました。

私はその頃から普通に心配になり、折に触れてA子の話を聞いていました。


その時に印象に残る話がありました。

それはA子が彼と一緒にデートしているとしょっちゅう会う人物がいるとのこと。

ひとりは全身ショッキングピンクのスーツを着ている派手な女性、そしてもう一人は全身真っ黒なマントのようなものをまとっている、恐らく女性。


二人のデートは大体行動範囲が決まっていて、特に黒い服の人はよく、ふとした場所でじっと佇んでいるようなのです。

髪の毛はボサボサで顔はよく見えず女性ぽく見えるが年齢不詳。

A子も彼も特に黒い服の人に関しては浮浪者だと思っていたらしく、二人のどちらかに会った日は「今日は厄病神に会ったなー」とネタにしていたそうです。


それからもそのふたりのお付き合いは続き、相変わらずその2人と、特に黒い人によく遭遇していました。

しかし数年たち、A子がいよいよ相手の男性に愛想尽かしをする日がやってきました。

もともと決断すると急速に冷めていくA子はお金の切れ目は縁の切れ目、ということもあり

「もうなんの未練もない」

と彼に別れ話を切り出しました。


さて焦ったのは彼の方。私から言わせればA子の優しさに依存しきっていた彼には晴天の霹靂。(A子もなんであんなに長く付き合ったんだろう、と今は疑問)


慌ててA子に考え直してほしい、と懇願し、A子は仕方なく最後に一晩だけ話しを聞く機会を作りました。


そして待ち合わせをしていると、なんと数メートル離れたところに例の黒い人がいる!!

A子は「またいる・・・」と相手を直視しないよう通り過ぎました。

その後A子は彼と話し合いをするのですが、彼がなかなか納得せず、結局一睡も出来ず。

それでも朝食を一緒に食べようと誘う彼にフラフラになりながらA子が歩き出すと


目の前に

こちらをジッと見つめる黒い人が・・・・

その時A子ははっきりと悟ったそうです。


この人はただの浮浪者ではない、彼に憑いてまわっている、「邪悪なもの」を象徴する何かだと・・・。


彼と付き合い続けると闇から抜け出せないぞ、とその黒い人がダメ押ししたと直感で確信して(遅すぎる、苦笑)

このままだと私は死んでしまう‼️

と、ものすごい恐怖に襲われ逃げるように彼と別れたそうです。


A子はその後、黒い人の顔をはっきり見たことがないことにも気づいて、私が聞いても



「顔の作りはいつも見えなかった。そこに黒い窪みがあるような、そんな顔無しみたいな・・・。だけどいつもこちらをジッと見つめていることはすごく伝わってきた。」という答えです。


そして彼と別れて以来、デートをした場所を何度通ってもピンクの人はもちろん、黒い人にも一度も会っていないそうです。


今ではA子は

「思い起こせば彼との間には他にも不思議な出来事が色々あった。良くも悪くも因縁があって長く付き合ったんだろうな。」

とあっけらかんとしていますが、あの時の凄まじい恐怖感は忘れられないとのこと。


私が思うにはその黒い人を最終的に遣わしたのはA子のご先祖様だったのではないかとも感じたりします。

彼女を崖っぷちから救ってくれたメッセンジャーであったのかもしれません。


長いお話をお読みいただき有難うございました🙇‍♀️