『カミーユ・クローデル』(仏) | 極私的映画と音楽のススメ

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印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介



カミーユ・クローデルはフランスの彫刻家


ロダンの門下生になりますが、やがて自然と愛し合う仲に

19世紀という時代背景もあったのでしょうが、なかなか女性芸術家は

みとめられない。


でも、きっとほとばしるような、インスピレーションは

後から後から湧いて出てきていたのだと思われ・・


通常、こういうとき、ロダンは彼女を受け止めるべきでした

でも結局彼女を捨ててしまう



ほとばしるようなインスピレーションの源が愛情であり

その行き着く先が作品なのだとしたら

愛情が枯渇した瞬間、彼女自身も強制的に

亡き者となってしまた


そして、行き場を失った、溢れんばかりのインスピレーションは

逆流して彼女の内部へと向かう・・


そして・・・・・



イザベル・アジャーニというとどうもサブウェイのぶっとんだ女が

印象的ですが、このカミーユ役は、はまり役ですね。



次第に意識が、もやもやのなかに、まどろみかけていく過程での

言動、行動。自分の作品を壊していくさまは、はたからみると

くるって居るようにしか見えないんだけど、きっと心は正常だった

んだと信じたいですね。


その行動は、行き場を失ったインスピレーションによるもので

その行動を制御するには、あまりにも彼女の心は傷ついていた・・



あまりにも物悲しい物語。

あまりにもフランス映画チックな展開ですが実は実話。



けっこう悲しいので、心の準備をしてからご覧になってください~