『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(スウェーデン) | 極私的映画と音楽のススメ

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印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介

マイライフ・アズ・ア・ドッグ/アントン・グランセリウス
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ラッセ・ハルストレムの映画は見終わった後

とっても暖かい気持ちになりますね。



主人公は、とある一時期の経験を通して

ちょっぴり成長していきます


この映画の主人公イングマールは

わんぱくな子供。


父は出稼ぎ、母は病気がち、兄との中も微妙・・

とまあうんざりするような毎日


唯一の慰めは愛犬シッカンと過ごす日々


お母さんの病気が悪化して、親類の住む町に預けられるイングマール。

愛犬シッカンとも別れなくてはならなくなる。


その町で出会った人々。

小さい町の中で誰がどうしたこうしたということが話題の中心

そんなことで日々喜び、怒り、悲しみ、楽しんで毎日を過ごしている


その親類の住む静かな町と、そこに暮らす風変わりな人々との交流が

彼をゆっくりと癒していく。


そして常に「人間の勝手な考えで宇宙船に載せられたライカ犬に比べれば自分はましだ」と

考えていた彼自身が少しずつ変わっていく。


自分で考え、自分で行動し、自分で決着をつけられるようになっていく。


そうそれは、少年から大人への変化の第一段階だったんでしょうね。



思えば両親共働きのため夏休みには

田舎の祖父母宅で過ごしていたんですけど

そこでの近所の人とのふれあい、自然とのふれあいが

今ある自分のなにものかを形作っているような気がします。



そんな少年の内面の成長を

とっても優しく描き出した作品です。


ラッセ・ハルストレムの初期の名作です。

ぜひご覧になってください。




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出演: アントン・グランセリウス

監督: ラッセ・ハルストレム

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