50年代のシチリアでのお話。
映画の新人オーディション発掘に訪れた詐欺師と
彼を慕う女性。
この映画はこの二人の微妙な距離感で進んでいくのですが、
なるほどなあと思うのは、
これがシチリアの日常なんだという点。
日常の風景がこれほどまでに
伝わってくる映画って余りないような気がします。
マレーナといい、この映画といい女性が
あまりにも虐げられている現実に
驚いてしまう。
50年代。
そんな時代だったのかもしれないけれど
そんな時代をフィルムの中に表現してくれたことで
今を生きる僕たちも
その時代性を感じ取ることが出来る。
映画っていいものですね。