『アパートの鍵貸します』(米) | 極私的映画と音楽のススメ

極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介


ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの

気ままなコメディです。



自分の部屋を上司の逢引の場として提供していた男。

そんなある日、上司とともにその部屋を訪れたのは

思いを寄せていた彼女だった・・



そんなことから始まるストーリー。



昔の映画のいいところって、何かなあって考えてみることがあります。


それは印象深い台詞やシーンが必ずあるということ

これは現代の映画には、とくにハリウッド超大作には

まったく見られません。



たとえば・・・

・Here's lookin' at you kidとか

・シェーン!カムバック!とか

・鏡台に口紅で書かれた別れの言葉とか

・霧に煙る町をほのかに照らすガス塔とか

・夢の中のシーンがダリの描く風景だったりとか

・広い並木道。向こうから歩いてい来る女性と、車を止めて待つ男性。

 でも女性はそのまま通り過ぎていくシーンとか

・人生に必要なのは愛と勇気と少しのお金という台詞とか

・胎児のように包まるジェームス・ディーンに

・湖に沈んでいく車

・エレヴェーターに恋人が閉じ込められているときに

 絶望した表情で町を歩くジャンヌ・モロー・・・

そして

・rain drops fallin' on my head♪に

・タラのテーマ♪



この映画では

・帽子をかぶり道化を演じるジャックレモンと

・コンパクトに写るシャーリーマクレーンの涙でしょうね



いやーいい映画ですよこれは。

クラシック映画を見ながらゆっくりとした午後を過ごすなんて

おつなものですよ。