『フェリックスとローラ』(仏) | 極私的映画と音楽のススメ

極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介


パトリス・ルコント監督の作品です。


これまた非常にフランス的な映画ですね。


舞台はとある遊園地。

遊園地というのは、昼間は家族連れや子供たちでわいわいがやがや

にぎわっています。


夜になるにつれて明かりがともり始め

そのイルミネーションは美しく輝きます。


そして・・

閉園後には暗闇がやってきます。

これまでの喧騒がうそだったかのように

静かな時間がおとずれます



そして翌日にはまた

開園を迎える。



そんな遊園地の一日の流れと

フェリックスとローラの心の揺れ動きを重ねて

捉えた秀作といえるでしょう。



この映画で一番すきなのは

ラストのシャルロット・ゲンズブールの表情。


すべてを理解し、分かり合った末にみせる

あの微笑。



これまでの出来事をすべて水に流せるかのような

アカルイ希望にみちた微笑みでした。



ちょっとしたことで壁にぶちあたって

悩んでいる方にこそ見てほしい作品です。



シャルロット・ゲンズブールのコート姿が

かっこいいですよ!!