この時代
太平洋戦争に突入する前なのですが・・・
こんな時代にも、こんな家族ドラマがあったんだなあと感慨深くなりました。
それは、都市部に住む子供たちを
たずねて母親と末の娘がやってくるところから始まります。
この母親と娘を兄弟たちが露骨に嫌うんですね。
自分の生活に踏み入ってくるなと。
自分の生活を邪魔するなと。
肩身を狭くして居候していた母親と娘のところに
やってくるのが、親思いの息子。
彼は満州かどこかから、戻ってくるんですね。
そして母親と末の娘の境遇を見て兄弟たちに怒りを爆発させるんです。
それでも実の息子か!
あなたたちがそんな風にするなら、お母さんと妹は僕が引き取る!!って。
それで兄弟たちも改心して、
母親たちはこの満州帰りの息子のところで暮らしていく・・というハッピーエンド。
これって最近のドラマとかで
よく見たりしません?
正義に燃える息子
虐げられる母親
無常な兄弟たち
いつの時代も
根本的な人の心は変わらないんだなあ
そんなことを考えてしまった。
初期の傑作ですね。