この話は現在もFBIなどの当局の捜査中ですし、何が真実であるかは当事者以外は知りえないことです。
しかし、本件についてはメインストリームのメディアも含め、法律や違法賭博に係る専門家(あるいは専門家と称する人)や、全く専門外と思われる人たちまでが推測に基づく事象の解釈を提供していました。当事者の言い分の当初の食い違いを基に個人的な憶測を公共の電波やSNSで広く発信する社会的に影響力のある人たちがいたのです。さらにこうした憶測を引用する媒体も散見されました。こうした噂話の類と異ならない一方的な事実の解釈が大手を振ってまかり通り、のちに事実と異なることが判明しても訂正されることすらないことに恐怖を覚えます。私たちがメディアやネットの情報を受け取る際の姿勢や情報に対するリテラシーの重要性は今まで以上に増していると強く強く感じます。ある日突然そうしたネット上の怪しげな情報の被害者(あるいは加害者)に私たち自身がなりえるのです。