7月1日 カナダは158回目のお誕生日を迎えました!
2023年から65歳以上の高齢者、障がい者、
および18歳未満の子供を対象にしていた
歯科治療費の補助制度(Canadian Dental Care Plan)が、
今年(2025)全世代に適用拡大され、
6月から保険が利用できるようになりました。
カナダは日本と同じく国民皆保険ですが、
歯科治療などは除外されています。
一般的に、会社が提供する保険プランか、
個人で歯科治療の保険に入るしかありません。
そのため保険に入っていなければ実費となり、
かなりの負担となります。
例えば、
定期的な歯のクリーニング(レントゲン含む)だと
1回約250ドル(約27000円)、
虫歯や根管治療だと、
1本約500ドル(約53000円)ぐらいします
(*歯科医院によって異なる)。
ですので複数の治療になれば、とんでもない額に!![]()
保険申請資格としては、
●歯科治療のための保険に加入していない
●前年に確定申告している
●世帯所得が90000ドル未満
●カナダ在住で納税者
そして
定期健診(レントゲン含む)や虫歯、
根管治療など大部分の治療が保険適用となります。
(詳細は
)
ただし、
世帯年収によってカバー率が異なるので要注意
(世帯収入が70000ドル以下は100%カバー)
物価高の中、歯の高額な治療費を抑えるために
適切な治療を受けていない人も多いだろうし、
今回の制度によって多くの家族や個人が助かると思います。
わたしが日本に在住していた頃は、
歯の定期的なクリーニングはあまりなされておらず、
虫歯などで歯に異常があったら歯科に行くといった感じでした。
でも欧米では歯並びを含む歯のケアーは一般的で、
通常半年とかに1度はクリーニングに行きます。
歯並びでいうと、わたしの若い頃日本では八重歯は
「カワイイ」イメージでしたが、
欧米では「吸血鬼」のようだと敬遠されます。
「歯」の健康維持って本当に大切なんですよ!!
例えば、歯周病は認知症、
特にアルツハイマー型認知症との
関連性が指摘されています。
歯周病菌が血流に乗って脳に到達し、
アルツハイマー病の原因物質である
アミロイドβの蓄積を促進する可能性が
あると考えられています。
また、歯周病によって歯が抜ければ、
食物の咀嚼が困難となって脳への刺激が減少し、
認知機能の低下に影響すると考えられています。
さらには、
咀嚼が困難となれば消化器官への影響も懸念されます。
ですので、
歯の定期健診とクリーニングをして健康に保つことは、
高齢者になるほど重要なんですよね。
カナダの今回の取り組みは、
長い目でみれば医療費の削減だけではなく、
将来のさまざまな病気への予防にもつながるので、
本当にありがたいです!


