易には、かの有名な「虎の尾を踏む」を意味する天澤履という卦があります。
でも、彖辞にはちゃんと「人を喰らわず」となっていますけどね。
それでも六爻あるうちの一つ、三爻目だけは「人を喰う。」と。
先を見通す目も手腕もないのに、立派な志だけでコトに当たると
失敗するからやめておけと言っています。
ワタクシの半世紀を振り返ると、
まるで天澤履でやってきたような。
危なく虎に喰われそうになりながら、
諸先輩方には、数々の無礼を許していただきました。
易って不思議なんです。
道徳的にヨイとかワルイだけでなく、
危険な道も歩いてみな、とか
言っていることは立派だけど、アンタの力はそれに見合っていないヨ、とか
とっても親切~に言ってくれるんですね。
ワタクシのこれからの半世紀も
どうせ危険な道を歩きたくなってしまうと思うのですが、
三爻目を頭の隅っこにおいて、
極力ご無礼のないように生きたいと思う今日この頃でございます。
天澤履 六三からでした!
(易経 上下 高田真治・後藤基巳:訳 岩波書店)