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易者酒井 易の言葉ブログ

易経は宝物の言葉がたくさん詰まった書物。
現代にも十分に通用する易の言葉を解りやすくお伝えするブログです。

 

震為雷(しんいらい)の卦(か)です。

 

文字通り雷の卦ですが、

喜怒哀楽であれば「怒」であり、

 

怒りの矛先のコントロールが

できていないことを

どこに落ちるかわからない

危険な雷に喩えています。

 

「震は百里を驚かせども、匕鬯(ひちょう)を喪わず」

匕鬯(ひちょう)とは、

祭祀に用いられる匙(さじ)のこと。

 

易は、たとえ理不尽な怒りを

ぶつけられて驚いても、

大切な物を手放してはいけないよと

言っています。

 

しかし怒りの感情を、

ネガティブな側面だけで捉えるべきではないでしょう。

 

怒りの感情は、被害に遭った時、

自分や大切な人を守るような

行動へと促してくれる重要な

感情です。

 

怒りの矛先は、被害状況の原因に

対して向けられるべきです。

 

重要なことは、

その冷静さと勇気のない者が

立場の弱い相手を怒りで攻撃することに

あります。

 

身近な人からの八つ当たり的な怒りに

苦しめられている方もいらっしゃるでしょう。

 

また、自分の本当の気持ちに

向き合わず、手近で弱い相手を

気晴らしに攻撃している人も

いるかもしれません。

 

「笑言唖唖(しょうげんあくあく)たり」

つまり、そういう人は後に笑われ噂され、

相手にされなくなると易は言っています。

 

震為雷からでした!

 

(易経上下 高田真治・後藤基巳訳 岩波書店)