易には人との揉め事の卦がいくつかあります。
内輪の揉め事としての「火澤睽(かたくけい)」
公の揉め事としての「天水訟(てんすいしょう)」
戦争としての「地水師(ちすいし)」
十翼の一つ雑卦伝は、六十四卦を二卦一組にして対比させ
この3つの卦について、以下のように説明しています。
(火澤)睽は「外なり」、家人は「内なり」。
需は「進まざるなり」、(天水)訟は「親しまざるなり」。
比は「楽しみ」て、地水師は「憂う」。
人が集まれば、必然的に揉め事も起こってきます。
易は揉め事の様相を分析し、簡潔にその意義について
このように表してくれています。
例えば、“学校でのいじめ”ですが、“睽”でしょうか、“訟”でしょうか。
それとも“師”でしょうか。
始まりは、生徒同士の“睽”だったものが、集団のいじめに発展し、やがて学校や父兄が知るところとなり“訟”となる。そこで適切な解決を見ないと、憂いを伴う“師”へと発展してしまう。
“師”は戦争なので、命に関わる危険性を伴います。
“訟”の段階で周囲が真剣に取り組み、解決させる必要が求められるでしょう。
その実践的方略は、天水訟の頁に詳細に記されています。
雑卦伝からでした!
(易経上下 高田真治 後藤基巳 訳 岩波書店より)
