ガルフストリームG700 ~ 初飛行成功「WORK ON」 | ブルージェットの空からブログ|プライベートジェットの機長・航空会社社長ブログ

ガルフストリームG700 ~ 初飛行成功「WORK ON」

世界最高峰のビジネスジェット機ガルフストリームG700が2月14日初飛行に成功した。

価格は7500万ドル(1ドル110円で82億円) 最速マッハ0・925 航続距離7500マイルを誇る。

G550のフライトは夢のようだった。

20歳の時、就職難でアメリカに未来を夢見て渡米した、すでに日本のプロライセンスを取得していたが

あまりの違いに驚き、初めてアメリカの航空業界から日本は50年遅れてると感じた。

僕の日本のプロのライセンスは、この国では何の役に立たないと途方にくれてサンフランシスコで座り込んだ。

窓からサンフランシスコを遠くに見ながら、途方にくれた20歳から現在までの日々が走馬灯のように頭をよぎる。

操縦席が公開された。最新鋭で、操縦桿はサイドスティック

リノ・エアレースに出場するためにも、ガルフストリームのライセンスは最低限備えたい。

「G550の資料揃いました、勉強開始します」 「2年後G700買いたいね!」「えっ!」

彼の本気な顔は、絶対買うと確信すると同時に、また僕に大きな夢を与えてくれた

一番幸せなことは未来にロマンを追いかけられることだと思う。

G550・G650とG500/G600/G700はライセンスが違う。どちらを挑戦したらいいのだろう。

東京航空がかつて所有していた閉鎖された阿見飛行場を憧れのジェットの後席窓から眺めていた。

水産航空は事業モデル変換に成功し、その名前を語る意味がなくなり社名変更を考える。

東京航空は、2機の飛行機では限界で嬉しい悲鳴だが、斜め航空写真は危険もあり後輩の育成が課題になる。

ロサンゼルスのリノチャンピオンチームのコンドールスコードロンのメカニックからメッセージが携帯に届いた

「bluejetのフライトスーツのネームタグが届きましたので預かっておきます」

「フライトスーツはグリーン、左腕にアメリカ星条旗、右腕に日本国旗をつけて」

「左胸にそのネームタグ、右胸にコンドールスコードロンのワッペンでいいのですか?」

「ヘルメットは、最新の白のヘルメットをサンディエゴに作りに行きます」

目標であり夢ではくなった。僕は3番機、大リーグのドジャース開幕戦に飛びたかった。

空にも日本人がいるということをスタジアムの日本人選手に勇気と闘志を贈りたかった。

夢でも目標でもなく、32年前の夢を叶えて現実を生きている。

 

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