無機質に表示された名前を見つめながら私はため息をついた。
一体何を考えているんだ?
残された的外れな言葉を反芻しながらこれで終わりだなと思った。
早く忘れてしまおう。
けれどふと瞬間に思い出してしまう。
大きな存在だったのだ、あの人は。
心が離れてしまうのは早かった。
あの言葉を思い出すたび、私の心の中は淀んだ何かが染み出してくる。
さよならを言う必要もない。
そして私は静かに離れていったのだ。
忘れるにはしばらく時間がかかるだろう。
すべて消えてしまえばいい。
暗闇の中に沈んでいく。
そのうち思い出すこともなくなっていくだろう。
