今週は“東京”をテーマに、雑誌でも。


“昼も夜も、男の東京。“
雑誌Pen 2001 9.15 NO.68



“東京がおもしろい!”
雑誌Pen 2024 Mar NO.550
 
PENの東京特集。23年前と最新号。

私はTBSブリタニカ時代のドラマティックな表紙デザインが好き。

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20年前から三軒茶屋も相当に変貌してしまった。釣り堀も、残ってた二つの映画館も全滅。


はるか昔を遡れば、幼少時、駅前に素朴な甘味処があり、卓上おみくじ引いてプリンを食べるのが楽しみだった。


おばちゃんはところてん、私は硬目のプリン。

私がそこで食べさせてもらえるのは、ふたりだけの秘密だった。  

 

プリンの苦くて甘いカラメルは、そう、たぶん苦くてもおいしいものがあることを

初めて教えてくれた食べ物だったように思う。


三茶の社会的認知度や人気が高くなるのに反比例し、茶沢通りからは味のある店がどんどん失われていった。


植草甚一さんが溺愛したケーキの“ヒサモト”も今は無く、
“キッチンガーデン”が無くなったのも寂しい。

結果、商業主義臭の強い店が入れ替わり立ち替わりする、どこにでもある安っぽい繁華な通りに変わってしまった。 

賃貸料高騰などもあり大変だとは思うけど、大資本じゃない、ホッとする店や、新旧混在だった昔の雰囲気が懐かしい。

おしまい。