今日は、最近京都でも展覧会が催されていた、アンディ・ウォーホルのお気に入りイラストを。

・・・・・

アンディ・ウォーホルは1956年から60年代にかけ、”ハーパース・バザー”の7月号に毎年コスメティックスのイラストを発表していた。 

年を経るとともに、その作風には大きな変化が。


写真は順に1962、1963、1958。

もともとこのコスメは写真紹介によるものだったのだが、1955年からイラスト化され、1956以降はウォーホルがずっと担当していた。

クールだ。

ちなみにウォーホルが、シルクスクリーン技法を絵画に用いたのはこの頃。


この色合いなんて、まさに60年代だ。


イラストのタッチが独創的。というか、一般的に知られているウォーホルっぽくない。


対照的に初期のものは実にポップ!


58年のポップでキュートだったテイストが、63年には抽象的でサイケなテイストになっていく。


とても興味深い。

ウォーホルにとって1962年から63年は、ポップアートの先駆となった”マリリンモンロー”や”キャンベルスープ”の制作時期と重なる。

著名アーティストの作風変化や時代の移り変わりを辿ることができるのも雑誌の魅力。

いつの時代も、雑誌は時代を映す鏡、だなぁ、と思う。

オシマイ。