いつも訪問いただきありがとうございます。今日は1950年に発行されたアメリカ雑誌「フレアー」6月号から、いままで何回か取り上げてきたルネ・グリュオーをご紹介。

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1909年イタリア生まれ。
イタリア人の父、フランス人の母を両親に持ち、貴族の家柄でした。

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15歳でパリに出て、イラストレーターの道へ

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以来、クリスチャン・ディオールの広告イラストや「ロフィシャル」「ヴォーグ」など、ファッション雑誌のファッションイラストなどで大活躍しました。

当時のファッション雑誌を見ていると、ルネのタッチを模倣したイラストがいたるところに氾濫してたことがわかります。
まぁ、それだけインパクトが凄かったんだと思います。

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ルネのすごいところは、大胆なタッチと繊細なタッチが共存しているところ。  
太い線と細い線の使い分け。

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そして簡潔な色使いとメリハリの効いた素晴らしい構図。これにつきます。
浮世絵の影響をかなり強く受けてると思います。

とにかくいま見ても全く古くさくない。
新しくてカッコいい。

ルネの作品は、現代の画集などでも見ることはできるんですが、発表した当時の雑誌に印刷されたものとは全く別ものです。

画集はツルツルピカピカのきれいな紙に印刷されてるでしょう?
いい悪いは置いといて、味がないんです。
ザラザラした紙の上にインクが乗ったものって、独特の味わいがあるんです。

だから、同じ作品を当時の雑誌で見るのと画集やピンタレストで見るのとでは、たぶん全く違うバイブレーションを受けるんじゃないかな。

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(こちらはフレアー5月号)
50セントでこんな雑誌を出されたんじゃたまったもんじゃない・・

「本当に良いものは、時代を越え、実に現代的である。」
ブルーグリーンブックスへぜひどうぞ。