いつも訪問いただきありがとうございます。
今日は昨日の続きで、いまから約50年前の日本橋高島屋のお中元カタログについて。興味のない方にはすみません。


マスコットのローズちゃん。最近はあまり見かけないような気もしますが・・
皇室アルバムってテレビ番組ってまだやってるんでしたっけ??


お中元の起源は中国だそうですね。日本では関東は7月中旬、関西は8月中旬を目処に贈答する慣わし。室町時代に広まったようです。
昭和のど真ん中のこの時代は、どこの家庭でも、会社の付き合いやらなんやらで、結構中元・歳暮需要あったんじゃないかな。
いまは個人情報保護法の関係で、そもそも住所なんかわかんないですもんね。会社関係、親戚関係のつながりが強かったですねぇ。良くも悪くも。


世はまさにエレクトロニクス時代。
ゼロックスって若いひとたちはわからないでしょうね。コピーのことを指してるのです。いま考えるとスッゴいよなぁ。コピー機がハイテク商品だったのだ


ちなみにこのカタログは1971年。昭和45年のものですから、高度成長時代真っ只中の代物。オイルショックもまだでした。
使い捨て、海外高級品志向、公害問題、学生運動、そんなワードが時代の象徴でした。
関係ないけど、モデルさんの背中が、ちょっとむっちりしているような・・


今の時代と変わらない商品もたくさんあるのですが

家に来るお中元で、あまり嬉しくなかったのは・・

油とか調味料セット⤵︎
母は喜んでたけど。


干ししいたけ⤵︎
これは、心底萎えた・・
匂いも強烈で・・

逆に嬉しかったのは

泉屋のクッキー!!

真ん中の大きな丸い輪の形のやつが大好きで、姉と奪い合いをしてました。

あとはカルピスとかジュース系のものとか、あんみつや水ようかんが好きでした。

あと、紅茶!

うちはドリップコーヒーなんか飲むような文化なかったんで、ひたすら紅茶を飲んでました。でも、いろんな種類があって楽しくて。
オレンジ・ペコだぁ、ダージリンだあ、アッサムだあ、と当てっこクイズやってました。

話は変わりまして・・
さっきのハイテク絡みでいうと

右下に注目

スンゴイ!電卓が8万以上!
まー、この時代の電卓って、いまでいうアイフォンみたいな存在だったかも。持ってるとかっこいいし、便利だし。みたいな。
このあと80年代前半は、関数電卓も結構流行りました。
ちなみに翌年1972年にカシオからカシオミニってやつが出て、電卓は劇的に安くなってきます。「答え一発、カシオ、ミニ!」っていう、超シンプルなコピーだった。

お中元お歳暮カタログを見ていると、日本の暮らしの移り変わりや生活水準の向上が手に取るようにわかってとっても楽しいのです。
昭和40年代、50年代は海外に追いつき追いこせっ!ていう世の中の空気感がありました。

こうしてみると、食べ物も衣料もすべてが質が良くなり、美味しくなり、豊かになったことを痛感します。いまや、100円あれば大体のものが手に入ります。

ちょっと昔のことを紐解くと、ちょっと面白い。ブルーグリーンブックスへぜひどうぞ。