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今日は1950年代のアメリカ雑誌「レディスホームジャーナル」1958年5月号から、ステキな広告をご紹介します。

50年代から60年代にかけては、女性の家庭雑誌がアメリカでも日本でも大ブームでした。この時代のアメリカの婦人家庭雑誌をめくっていると、食べ物や化粧品や衣類など、さまざまな商品の商業広告で溢れかえっているのですが、とにもかくにもいい味してるのですよ。この広告たちが。
なんというか、うまく表現できないんですが、あったかな体温が感じられるのです。広告たちから。


夏だから、夏の飲み物の広告。なんだかわかりますか?


アメリカの食品会社リビーズのトマトジュース!


白と赤を基調にした広告が美しい。
「今年の夏はどのサイズの水着を着るの?リビーズのトマトジュースを1日3杯飲んで・・」 時代は変わっても、変わらないのはダイエットへの関心ですね。でも、脂質ゼロとは言え毎日3杯飲むのはきついなぁ。

同時代のヴォーグやハーパース・バザーなどの高級ファッション雑誌広告はスノッブすぎて生活感が感じられないんですが、こうした婦人家庭雑誌の広告は、当時の庶民の生活感が色濃く滲み出ていてすごく面白いのです。

続きまして・・

「ママ!あたし虫歯ゼロよ!」
こちらはなんとあのアメリカを代表するイラストレーター、ノーマン・ロックウェルの歯磨き広告なのです。すっごく贅沢な感じがしますが、この頃は普通に雑誌広告描いてたんですよね。ノーマン・ロックウェル。

さてさて、こちらのよろめきイラスト?は何の広告でしょう?



「ペプシ・プリーズ!!」
そうなんです。ペプシコーラなんです。
いまでは考えられないクラシックなイラスト広告です。ドライブシアターでデートする。ってのは、なかなか時代を感じさせますよね。でも、このイラスト広告がいま見ると逆にすごく新鮮に感じるのです。黄色の差し色がすごく効いてます。

コピーを読んでみましょうか。
「今日のペプシコーラはカロリーを減らし、決して重くなく、甘すぎず、現代的なのです。ライトなリフレッシュメントを。セイ!ペプシ・プリーズ!」

こうやって広告たちを見てますと、60年前なんですけどね、消費者のニーズはあまり変わらないような気がしますね。

最後はこちら

洗濯糊の広告。

なんかソフトドリンクの広告と勘違いしそうな感じ。爽やかな風が吹き抜けてゆくような・・・
この写真を見ると、広告写真がまだちゃんとアートしてたなぁと思います。

60年前も今も、ひとびとの考えてることはあまり変わらない。
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