今回読んだのは外科医で執筆活動もされている中山裕次郎さんの「医者の本音」。

出来るだけ本音でお医者さんが普段どのようなことを考え仕事に臨んでいるのかを

書かれていました。

 

個人的に印象に残った部分をいくつかあげさせてもらいますと

・ほとんどのお医者さんは患者さんのためを思って働いている

・がんの民間療法について

・お医者さんの死生観について

ひとつづつ解説していきますと

 

・ほとんどのお医者さんは患者さんのためを思って働いている

よくお医者さんから冷たい対応を受けたなどおっしゃる方がいると思いますが、著者は本の中で

一番のインセンティブは患者さんが良くなることと述べています。

そして出会ったほとんどのお医者さんが患者さんが良くなるにはどうすればいいか、日本の医療がよくなるにはどうすればいいか

真剣に考えていると書いていました。

では、なぜ冷たい態度になるのか

本の中では2つ理由を述べており、一つはお医者さんは分刻みのスケジュールで動いているため

例えば9時から手術を控えている場合、入院患者さんの回診がどうしても簡素なものにならざるを得ないこと

もう一つは外来の患者さんが多いため、こちらもやはり丁寧な説明をする時間的な余裕をとれないということです。

特に大きい病院だとそういった傾向が顕著じゃないかと思います。

 

・がんの民間療法について

厚生労働省がん研究助成金による研究班がおこなった調査によりますと「がん患者3100人のうち1382人のひとが一種類以上の補完代替医療を利用している」そうです。(本中より)

がんに限らず医療は科学的根拠があるものをつかい治療していきます。

ですから科学的根拠に乏しいものに対しては効くとも効かないともいえず、効果はわからないとのことです。

ですが、治療に影響がある可能性も少なからずあるのでできれば教えてほしいとのことです。

ここまでは納得というかよくわかるのですが

高学歴の人や経済的に恵まれた人が代替医療(民間療法)をおこないやすいというのです。

その理由として

医療は保険などにより基本的にはどのような治療も等しく同じ値段で受けられるということ

そのことからもっとお金をだせばいいサービスが受けられるのではないか、と判断を誤らせやすいことをあげられています。

 

・お医者さんの死生観について

これはお医者さんと言うより著者本人の死生観ですが

死というものはコントロールできないし、理由はなく納得は不可能だと

ですからその答えとして

「突然不条理にやってくるだろう死の瞬間まで、どう生きるか」を考えたいと思う。と書いていました。

 

多くの患者さんを見送ってきた経験があり実感がともなったものだなと、見習わなければいけないなと思いました。

 

やはり、人の生死に直結するお仕事ですし一般的なお仕事では経験できないようなこともたくさんされているんだろうなと感じました。

そのうえで常にベストを尽くすことが大事なのかなとも思いました。

ここで書いたこと以外にも、製薬会社との関係や安楽死についてなども書かれており

お医者さんの仕事の内部が少し見えたような気持ちになりました。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。