皆さんこんにちは、そして明けましておめでとうございます

菅部と申します

 

 

昨日一昨日は大雪でしたね、菅部はこの雪の中自転車で通勤していました

寒すぎや……

 

 

さて、今回は書籍の紹介です

そのタイトルは

 

『アイデアのつくり方』

 

です!

ジェームズ・W・ヤング氏が書かれた本で今井茂雄氏が訳をされています

 

 

こちらの本、初版が1988年に発行されています。長い間、様々な人に読まれてきたベストセラーです。表紙には「メンタリストDaiGo絶賛!」とか書いてあります

 

 

でもビジネス書みたいに結構厚いんでしょ? と思ったそこのあなた! 聞いて驚くことなかれ、なんと100ページしかないんです! しかもその半分近くが解説とあとがきなんですよ! しかも字は『ハリーポッター』並みに大きい

 

 

しかし、この本は非常に実用的で、きっとアイデアを生み出す手助けをしてくれます

いいアイデアを生み出したいが、その方法が分からない、という方に是非読んでほしいです

 

 

と、前置きが長くなりましたが、中身の紹介に移ります

 

 

結論から言ってしまうと、アイデアは5つのステップを踏むことによって作る

具体的には

 

    資料を集めて

    集めた資料を吟味し、組み合わせてみて

    頭の中を空にして

    アイデアが降りてくるのを待ち

    降りてきたらそれを形にする

 

というような感じです

 

一つずつ説明いたしますが、その前にジェームズ氏がアイデア作成の基礎となる一般原理について、大切なことが2つあると説いていますのでそちらからお話します

 

 

というのも、ジェームズ氏が言うには、どんな技術を習得するにせよ、まず、原理を学び、その後に方法を学ばなければならないと言うのです

 

 

その一つ目というのはアイデアは既存の要素の新しい組み合わせだということです

これは、まあ分かります

 

 

そして、二つ目は既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きいということです

分かりにくいんですけど、具体的には謎掛けとかなのかなあと思います

 

 

要するにジェームズ氏は事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性がアイデア作成には最も重要なことだと言いたいわけで、その具体的な方法を教えようとしているわけです

 

 

ということで、いよいよアイデアの作り方のお話をします

 

ステップ1 資料収集

 

まず初めにすることは資料収集です

あまりにシンプルで拍子抜けしてしまいますね

 

 

しかし、ジェームズ氏は大多数の人がこの段階を無視、或いはいい加減で誤魔化そうとしていると述べています

というのも彼の言う資料収集は決して生ぬるいものではないのです、集めて集めて集めまくるのです

では、具体的にはどのような資料を集めればいいのでしょうか?

 

 

ジェームズ氏は二種類の資料を提示しています

それは「特殊資料」と「一般資料」です

 

 

特殊資料というのは、取り扱っている製品とその顧客に関する資料です

私達創作者向けに言い換えるのであれば、今書こうとしている或いは書いているジャンルとその読者層に関する資料と言ったところでしょうか?

 

 

一般資料とは知識や雑学、教養などのことを指しています

こちらは継続的に集め続ける必要があり、エジプトの埋葬習慣からモダンアートまで何にでも興味を持つことが大事だと述べられています

 

 

何故、ここまで資料収集をしなければならないのか、お気づきの方もおられると思いますが、ここであの原理「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」が登場します

 

 

今書こうとしている物語に様々な知識や雑学を組み合わせていくことで新しいアイデアが生まれてくるのです

そのために資料を集めまくる必要があるのです

 

 

個のようにアイデアは特殊資料と一般資料の組み合わせで生まれるとジェームズ氏は主張しています

 

 

ステップ2 資料を咀嚼する


ということで次の段階に移ります

しかし、まあ、これが過酷というか、恐らく一番辛い段階になります

 

 

ここでやることは個々の資料をそれぞれ手に取り、心の触角で触れることです

資料を一つ一つ吟味して組み合わせてみようというのです

いや、そんな簡単に言われても……と思いますが、ここでアドバイスが二つあります

一つは事実はあまりまともに直視したり、字義通りに解釈しないほうがいいということです

その方が一層早くその意味を啓示することができるというのです

 

 

二つ目は浮かんだちょっとした部分的なアイデアを書き留めておくことです

不完全でも突飛なくても書き留めておくのです

 

 

しかし、それでも中々名案は出てきません

頭がごちゃごちゃになり、やがて絶望的になります

でも、これでいいんです、なぜならこの絶望状態こそがステップ2が完了した証拠なんですから

 

 

ステップ3 無意識に身を任せる


ここでやることは事実上何もありません

ここまでしてきたことを心の外に放り出して、無意識に任せようというのです

 

 

以前、「何も浮かばない! と言う時にすること」という記事を書いたことがあります

簡単に内容を話すとそれはぼーっとすることで、デフォルトモードネットワークというところがぼーっとしている時間に活動し、情報の整理をするから、アイデアが浮かびやすくなるというものです

これと同じ原理だと思います

 

 

ステップ4 アイデアが降りてくる


私達が何気なく生活している時、アイデアが突然舞い込んできます

それはそれは髭を剃っている時とか風呂に入っている時など、アイデアの到来を最も期待していない時に訪れます

しかし、ここで満足してはいけません

ここで最後の仕上げを行なうのです

 

 

ステップ5 アイデアを形にする


ここで生まれたばかりのアイデアに手を加えていきます

そうしなければ、せっかくのアイデアが日の目を見ずに失われてしまいます

 

 

そこで具体的な方法があります

それはそのアイデアを信頼できる人に話すということです

そうすることで自分では気がつかなかったアイデアの可能性を見つけることができるとジェームズ氏は断言しています

 

 

以上が内容の紹介でした

如何でしたか? もし参考なったら嬉しく思います

良かったら、実際に手に取って読んでみてください