こんにちは、菅部と申します
前回は植物の描写を書いてみましたが、今回も植物ネタです タイトルのまんまなのですが、小説に使えそうな植物を10個、前編と後編に分けて挙げていきたいと思います
1、 ウツボカズラ(ネペンテス)属

↑これは品種不明のウツボカズラ
ナデシコ目、ウツボカズラ科、ウツボカズラ属に属する植物の総称です。熱帯に生息するイメージがありますが、実は高山地帯にも自生しています。夏になるとホームセンターで売られることも多く、見たことある方もおられるのではないでしょうか? 特徴は葉の先についた袋(ピッチャー)で虫を捕らえて食べてしまうという点です。袋の中には消化液が含まれており、じっくり時間をかけて虫を消化して養分にします
そんなウツボカズラですが、実は消化液を飲むことができるんです!
あ、これは少し誤りです。蓋が開いていないウツボカズラの消化液を飲むことができます。また、現地ではウツボカズラにご飯を詰めて炊くというウツボカズラ飯なるものがあります。現地では祭典のときに食べるものらしい……
2、 ベラドンナ
ナス目、ナス科、オオカミナスビ属に属する植物です。医療薬品として使われるため、世界中で栽培されていますが、栽培難易度は高く、初心者向けではありません。下向きに咲く紫色の花を咲かせて、黒い実をつけます。
ベラドンナという名前の意味はイタリア語で美しい婦人です。
名前の由来は、昔、ベラドンナの実を使って瞳孔を大きくして、美しく見せていたことに由来します。しかし、ベラドンナにはトロパンアルカロイドという毒が含まれています。恐ろしや。因みにインターネットで種を購入できます
3、彼岸花(リコリス)

↑白いのも彼岸花
キジカクシ目、ヒガンバナ科、ヒガンバナ属に属する植物です。お墓でよく見かけるかと思います。そのせいか不吉な花とかあの世に咲く花とか言われて、忌み嫌われている可哀想な花です。更に家に持って帰るとその家は火事になると言われています。ほんとに可哀そう……そのイメージを今から払拭しますね!
まず、彼岸花がお墓に植えてある理由ですが、これは土竜が先祖の遺体を食べるのを防ぐためだそうです。彼岸花には様々な種類の有毒アルカロイドを持っており、特に球根には多くの毒が含まれています。時々畦道でも見かけますが、これも田畑の野菜を土竜に食べられないようにするためみたいです
家に持って帰ってはいけないと言われているのは、彼岸花は毒抜きをして食べることができるということにあります(菅部は毒抜きの仕方は知りませんけど)。戦時中などは貴重な食料だったそうです。子ども達が好き勝手に引っこ抜かないように、このように言っていたとされています 海外ではその見た目からか、人気が高いらしい。
4スタぺリア属
それがこちら↓

↑手に乗せるとこんな感じ
この奇抜な見た目には勿論、理由があります。それは動物の死骸に擬態して蝿をおびき寄せるためです。因みに臭いも再現されています。超くっせえよ
スタぺリアは蝿をおびき寄せそこにタマゴを生みつけます。孵化した蛆は臭いを辿って食料である死肉を探します。必死に花の上を這いますが、そんなものなどあるわけもなく力尽きて死んでしまいます。スタぺリアは蛆が動き回ることで受粉が完了する……蝿を利用するだけ利用するちょっとヤバいやつ
5、奇想天外(ウェルウィッチア)
↑こう見えても実は超貴重な植物!!
一目一科一属という唯一無二の存在です。世界三大珍植物に数えられており、生涯二枚の葉を伸ばし続ける奇妙な植物です。
千年以上生きると言われており、個体によっては二千年越えているものもあると言われています。また、奇想天外は砂漠に自生していますが、乾燥が苦手です。どうやって生きているのかと言いますと、長――――――い根で地下水から水を吸い上げているそうです
奇想天外は現在は絶滅危惧種に指定されています。個体数としては危惧する程少ないわけではありません。奇想天外の世界は超高齢化社会にも関わらず、上記の理由で個体数が増えないために指定されているそうです。ところがなんと! 幼苗なら三万円くらい購入できます。絶滅危惧種を育ててみませんか?
はい、いかがでしたか?何か参考になりましたか?
少しでも参考になったら嬉しいです。もしそうでもなかったら……明日の話題にでもしてください(笑)