こんにちはー。
引き続き、青羽リーダーの上坂です。
日頃、色んなことを妄想しているので、僕が筆者の時はその妄想の断片をご紹介していこうかなと思います。
今日はこれからの時代、どんな小説が売れるのかを考えました。
みなさん小説にしても、音楽にしても 「文章の良さ」、「歌詞の良さ」に注視して愉しんでいますか??
おそらく大半は、小説であればキャラクター、奇抜な設定、演出。
音楽であればリズム、ノリ、サビの気持ちよさではないでしょうか?
本質といえば、本質ですが、あくまで側面です。
やはりそれらの本質は、作品を構成している『言葉』にあります。
二番煎じというわけではなく、もっとそのジャンルを突き詰められるということで、
僕が提唱するこれから売れる作品の一つに 「言葉たしなむ系」があるのではないかなと思っています。
二番煎じといったのは、『けいおん!』、『化物語』などもその部類に入ると思っているからです。
「君がいた夏は遠い夢の中 空に消えていった打ち上げ花火」
「はぐれそうな人ごみの中 はなれないで 出しかけた手を ポケットに入れて握りしめていた」
Whiteberryさんの『夏祭り』の歌詞から一部を抜粋しました。とても有名ですよね。
甘酸っぱくて胸を少し苦しくさせてくれる歌詞です。
しかし、現代の音楽は英語の導入が流行り、テンポの速い洋楽器による音楽が圧倒的に増えました。
つまり。
現代は『言葉(日本語)』が二の次となっている風潮にあります。
逆に言えば、『言葉以外の要素』ばかりでマンネリになっているとも言えます。
だったら。それならばと。
僕たち物書きが、過去作品の素敵な「歌詞」や「言葉」はたまた「詩」などを取り扱った作品を書けば新しい波を作れるのではないかと思うわけです。
「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな」
――紫式部(57番) 『新古今集』雑上・1499 から抜粋
★現代語訳
せっかく久しぶりに逢えたのに、それが貴女だと分かるかどうかのわずかな間にあわただしく帰ってしまわれた。まるで雲間にさっと隠れてしまう夜半の月のように。
日本語はとても奥深いのです。
先人たちが使っていた言葉も味方につければ、さらに良い作品を完成させることも出来ると思います。
また前回も書いた通り、今はラノベ読者層のレベルも上がり、『知識欲の駆り立てられる専門性』のある小説が売れ始めています。
読者が新しいものを求め始めた兆候かなと思っているので、きっと今こそ斬新なものを出せば当たるかもしれませんね。
今日はここまでにします。
シリーズで掲載していくので、次回をお楽しみに!
(上坂 涼)