「辛さを認めてそれを人生の栄養にする」

羽生「 僕は東日本大震災を経験していることもあり

よく被災地に向かうことが多いのですが

自分の辛さを誰かと比較して

「あの人に比べたら自分は辛くない」

と我慢される方がすごく多い気がして

日本人ならではの美徳ではあるのですが

辛いことは辛いと

ちゃんと受け止めていいのではないか

と最近思うんですよね

 

塩沼「そうですね。辛さを認めて

それを人生の栄養にするしかないんですよね

羽生「そんな気がします

逆に「私辛くないから」と言ってるうちって

次に踏み出す一歩が弱いんじゃないかなって

思えてしまって。

それこそありのままにですよね。」

 

能登高校書道部の皆さんの葛藤と希望

家庭画報の対談で羽生選手と塩沢さんが

こんなお話をしていたがそれは

前回紹介した
能登高校書道部の府波先生の思いと
凄く重なる気がしたのである
(愛情深い先生だなと感心して)
能登高校の書道部の皆さんは15日の
能登半島復興支援チャリティー演技会に出演予定です!
 
まだ4カ月「前向きな言葉」だけでない 能登高書道部が伝えたい ...
それはこの部分である

府玻先生が見せてくれたのは、

4月上旬に部員僕はたちが綴った率直な気持ち。

「先が見えない不安」

「自然災害やから、誰も悪くないから」

「前向かな やっとられん」。

府玻先生は「本当に本音だけど、

なかなか口に出せない。

辛いですけれども自分たちの思いを受け止めてみよう、

受け止めないと

前に進めないんじゃないかな」と話す

現実をみんなに伝えたい」能登高校書道部が新作の書道 ...

府波先生は生徒たちに本音を出させ
そこから強く前に踏み出す体験をさせてくれたのだ
それはまさに辛さを認めて人生の栄養にした
体験記だったと思う
被災地の辛い現実大変な現実をちゃんと見つめて
生徒たちは被災地の現実を書道パフォーマンスで
伝えた。
そして現実を受け止める中で
人薬という感謝の思いが沸き上がってきたのだろう
 
能登半島地震から約5カ月…高校生の本音と「書道」で伝えたいこと ...
 
辛さは比べなくていいんだよ
また生徒たちの辛さや大変さは同じではなくて
被害の程度はかなり違っている
羽生選手はeveryで輪島を訪れた時も
辛さを比較する必要はないと話していましたね

部員それぞれの生活

🔶美音さんの自宅に案内してもらった。

「わってなって全部岩が落ちてきて。

家の半分に石も入ってます。

仮設に入るまではここに住んでて、

荷物運び次第、仮設に行くって感じです」。

何とか寝る場所は確保できているが、

風呂には入ることができない。

自分の壊れた家とか壊れていく町を見て、

その現実をちょっと経って見てみたら、

なんかめっちゃ泣いて。

仮設にいったらお風呂あるし、

この家よりは絶対安全やけど

やっぱり17年過ごした家なので、

怖いけどここにいたいという

なんか複雑な気持ちです」と胸の内を明かす。

 

🔶幸い、自宅の被害が少なかった生徒もいる。
橋本部長は「うちは全然、家もあるし
水もお湯も出て全部あって、
うちだけ申し訳ないなってたまに思ったり、
ぜんぜん被害もないし…」と正直な気持ちを話す。
一方で、複雑な思いも打ち明けてくれた。
「一緒に避難するときに
ネコちゃんが逃げちゃって…」。
飼い猫のビビくんが地震で逃げ出し、
今も見つかっていないのだ
5月で3才になったビビくん。
まだ誕生日を祝えていない。
「人が生き埋めになっとるときに、
ネコかって思うかもしれんけど…
私からしたら弟みたいな感じだったので、
私が抱っこしてて逃げちゃったので
家族にめっちゃ申し訳なくて…」。

この記事の動画です

 

YouTune