今日は国民栄誉賞授与記念日

 

自分が突然怪我を負い歩けなくなった今この賞へ私の思いは大きく変わった。

 

ただでさえ動けなくなったショックは大きいのに

 

彼は小さい頃から追い続けた五輪連覇の日を目前にしての

 

大怪我だった。普通ならパニックに陥り

 

立ち上がれないほどの衝撃に襲われるだろうに彼は

 

冷静に今何をなすべきかを考え実行に移していった。

 

脚の中でも足首の故障は治るのに時間がかかると言われるが

 

五輪に間に合うのかと世界が注目する中、堂々とリンクに立ち

 

オーラを放った王者の勇姿は日本の誇りである。

 

桔梗 に対する画像結果

 

プロ転向記念日7月19日に発売

 

7月には雑誌に写真集にと羽生選手関連の出版物が目白押しだが

 

中でもプロ転向後の姿を追った矢口亨氏撮影の写真集「YUZURU」は注目の1冊だ

 

 

矢口亨カメラマンの活躍に目を見張ったのは2019-20シーズンのこと。

 

羽生結弦写真集の1冊目が出た時の衝撃は今も覚えている

 

そのシーズンに矢口さんが書かれた記者コラムを紹介したい。

 


カメラマンが見た羽生結弦の強さの秘密…

史上最高のスケーターが紡ぐストーリーより

ぼくが羽生を好きになるのに

時間はかからなかった。

           矢口亨

  ファンの心をつかむストーリー  

 

情報が溢れ、サービスや品質、技術といったものが

均一化される現代を生きていくためには、

企業も個人もファンをつけることが重要だと言われている

 

AI(人工知能)が台頭しヒトの価値が問い直される近い将来、

その傾向が加速していくことは想像に難くない。

 

そして、ファンを増やしていくためには、

どうやらストーリーが一つのカギになるらしい。

 

挑戦がストーリーを生み、人の心を掴む。

目標に向かって挑戦を続けるアスリートを

多くのファンが応援するというのは、自然な感情の流れだ。

 

その中でも、困難やケガを克服して五輪2連覇を達成し、

今なお新しい技術の習得と

理想のフィギュアスケートを追及する羽生結弦は、

とりわけストーリー性の強いアスリートと言えるだろう。

 

 

矢口亨カメラマンが目撃したストーリー

GP ファイナルフリー公式練習

2019年12月

ぼくはカメラマンとしてイタリア・トリノで開催された

グランプリファイナルを取材した。

ショートプログラムで珍しく

最後の連続トウループが4回転の単発となった羽生は2位発進。

その翌日の公式練習で羽生が見せた挑戦は、

読み解くのが難しいストーリーだった。

 

ウォーミングアップを終えて上着を脱ぐと、

羽生はいきなり半袖になった。

いつもは黒い長袖…。

何かが起こる違和感があった。

アクセルの踏み切りで数回高さを確認すると、

いよいよ雰囲気が変わった。

 

鋭い視線の羽生が助走を始める。

これまで見たアクセルと比べて、高さも飛距離も違う。

着氷できなかった羽生の体は

固い氷に激しく叩きつけられた。

 

試合の公式練習で

初めて挑んだクワッドアクセル(4回転半ジャンプ、4A)だった。

4Aは羽生が習得を目指している、

 

image

世界で成功例がない超高難度ジャンプ。

 

🔶翌日のフリーで跳ぶ予定はなかった。

疲労や怪我のリスクを考えれば、

その場で4Aを練習する意味を探すのは難しかった。

 

「正直に言うとSP後は割と絶望していた」という羽生が、

大会一夜明けの会見で話した心の内はこうだった。

まあ、やっぱり難しいだろうなあという感じはありました。

だからこそ、やっぱここで

何か爪痕を残したいっていう気持ちがあって」

 

それは自分を鼓舞するための、理屈ではない挑戦だった。

羽生のすごさは、他者だけではなく、

自分自身に対しても本気の物語を紡げるところだ。

 

誰よりも自分を応援したい自分でいられるように、

挑戦を繰り返す。

 

だから、逆境でも自分を奮い立たせて、

立ち上がることができる。

選んだ道は険しい。

自分に嘘はつけない。

自分に向けられた物語は、脚色することができない。

 

羽生は練習でも試合と同じようなテンションでリンクに向かう。

イヤホンで音楽を聴いて気持ちを高め、

エッジカバーを額に当てて集中力を高める。

 

 

高難度のジャンプも表現の一部と考え、

音楽と調和させて美しく跳ぶことにこだわり続ける。

 

それがどんなに困難でも、自分の理想を追うことをやめない。

しんどいだろうな、と思う。

でも、自分に誠実だからこそ、

彼の氷上での所作は、すべてが透き通っていて美しい。

 

だからこそ、彼の言葉は真っ直ぐ心に届く。

ぼくがフィギュアスケートを本格的に撮り始めて、まだ1年に満たない。

正直に言えば、今だって分からないことばかりだ。

でも、ぼくが羽生を好きになるのに

時間はかからなかった。

羽生にとって、今季は決して順風満帆なシーズンではなかった。

最終戦となった2月の四大陸選手権(韓国・ソウル)で、

プログラムを平昌五輪で使用したSP「バラード第1番」、

フリー「SEIMEI」に変更した。

 

羽生らしさを取り戻すための決断だったが、

代表作を再び演じれば、どうしても過去の自分と比べられる。

恐怖も重圧もある

 

前に踏み出す背中を押してくれたのは、

信念を積み重ねてきた自分だった。

 

迎えたSPで世界最高得点を更新。

「曲に気持ちをすごく乗せることができて、

なんかフィギュスケートって楽しいなって思いながら滑ることができました」

 

重圧の中でも自分を信じて無心で音楽に入り込めた。

自分の理想に沿った物語を

丁寧に作り上げてきた羽生の真骨頂だった。

 

初優勝の表彰台の真ん中で、

羽生は人差し指を突き上げて飛び切りの笑顔を見せた。

男子で初めて、ジュニアとシニアの全主要国際大会を制する

「スーパースラム」の金字塔。

 

背後の漆黒には、

挑戦の数だけ目には見えないたくさんの物語がある。

それらは、真っ暗な夜空のような今だからこそ、

眩さを増す物語。

限界の先へと続く、羽生結弦のストーリーだ。

(記者コラム・矢口 亨)

ヤフーニュース

一夜明けたら

コメント数も共感したの数も一気に増えていた♬♬

羽生結弦さんと読売新聞社能登地震支援へ200万円を寄付

<コメント数127>

vot********
🌹羽生さんは、いつも被災地に寄付されています
今回は、読売新聞社と共同なのですね…
能登地震から、半年過ぎても復興は遅れて心配です
羽生さんは、能登訪問していて、被災地の皆さんと交流していますよね
その様子を全国の皆さんが見て、能登への意識を高めていただきたいと願っています

共感した1856


cho********
🌹羽生さんの被災者に対する献身には頭が下がります。
ご自身が被災した17歳の時から常に被災者によりそう活動を行っていて、

今までで大会の賞金や本の印税など3億を超える寄付をされてます。
フィギュアスケーターはテニスや野球などのメジャー競技と違い、

高額な賞金や契約金などはありません。
羽生さんもご自身ができることをされているとは思いますが、

身を削る社会奉仕は誰でもが出来る事ではないのでその点だけでも

羽生さんの事を尊敬します。
共感した1548


sugi
🌹大きな災害の時、全国から多くの支援金が集まり

途方に暮れる被災者の方々の何かしらの助けになるけれど、

月日が経ち3年もすれば、とっくに支援の話も聞こえなくなってきます。
でも羽生さんは本当に何年経とうが、きちんと公の場で声を上げて下さる。
忘れたい人も居るのは事実だが、

支援の力は本当にその立場になればありがたい事だと思う。 
復興なんて凄い年月がかかる。
新たな災害は次々起こるけれど、

そこにも心底思いを馳せることの出来る羽生さんは本当に素晴らしいと思う。

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