引退と言わなかった羽生選手

5月5日に放送された「RE_PRAY舞台裏SP」で佐賀公演の後

とことん悔しがりすぐに新たなトレーニングに没頭する姿を見て

ああちっとも変わってない!と私は歓喜したのであった。

例えば一度目の世界ジュニアの後その悔しさをバネにして

翌年優勝を勝ち取ったこと

2015年のスケカナの後はニースのことを思い出し構成も上げて

あの300点越えを勝ち取った。ジュニアの頃から一人反省会で

自己分析に集中し即実行してきたアスリート羽生の姿勢は

競技を離れようとブレるどころか更にストイックになっていたのだ

会見で引退と言わなかった彼はまさに有言実行を貫いているのだ

 

さて楽しく読ませて頂いているJun さんのブログに

単独公演は持久力も瞬発力も必要であることから

ボクシングのようという見解が興味深かったので紹介したい。

また素晴らしいスタッフに囲まれていて

その関りはとても楽しいに違いないがそれぞれがプロであり

その中での孤独といういう捉え方にもハッとさせられた。

 

「On the Back of the Flyer」(Junさんのブログ)

RE_PRAY舞台裏 SP感想より

 

new every.」の短時間でコンパクトに凝縮した特集も秀逸でしたが、

こちらの「3時間をまったく飽きさせずに見せる構成」も素晴らしかったです。

 

今回の舞台裏SPを見てまず感じたのは、

「チームに支えられているがゆえの孤独」という部分ですね。

もちろん、羽生さん自身はそう思っていないかもしれません。

あくまでも、私が知る限りの情報のみを踏まえて、

もし私が彼の立場だったら、とことん孤独だっただろうなと。

なぜなら、スケートやコンディショニングに関しては

自分一人ですべて準備・判断しないといけないからです。

 

競技者時代のように、ブライアンもトレーシーも奈々美先生もいないし、

ウォームアップエリアにジスランも、ANAやスケ連の職員さんもいない。

黒Tに黒パンツの女性が傍らにいましたが、彼女は着替えのサポートとタイムキープぐらいの役割ではないですか?

ある意味、競技者時代よりもシビアな状況でしょう。

MIKIKO先生はもちろん、様々な持ち場のスタッフたちは皆さんプロですから、

(たとえ心配に感じても)羽生さんの体調を気遣って声をかけることすら憚られたのではないかと。

自分の専門外のプロに対して口出しするのは失礼にあたる。

「自分の役割はできて当たり前」を求められるのがプロ。

誰も頼れず、弱音も吐けない。こりゃ羽生さんはツライだろうな・・・というのが率直な感想でした。

他にもビックリしたのは、「破滅への使者」の直後に、

裏で身体を動かしつづけるルーティンですね。

あれだけ激しい演技の後ですから、寝そべってマッサージでも受けているのかと思いきや、

まったく違う光景でした。

それが羽生さん自身が導き出した「最適解」なんだろうけど、

 

持久力も瞬発力(筋力)も必要って、

完全にボクシングの世界じゃないですか?

井上尚弥、ドーム決戦制す 必然だった「出来過ぎのストーリー」 | 毎日新聞

12Rフルで戦うスタミナをつけつつ、どんなに疲労していても、

一瞬の隙を見つけて相手を一発で沈めるパンチ力もつけないといけない。

でも、井上尚弥チャンピオンの場合、お父さんがコーチで、

弟の拓馬選手と一緒にトレーニングをして、大橋ジムのスタッフがいて、

とにかく周りで「管理」してくれる人がたくさんいますからね。

ボクシングはトレーニング方法がある程度確立されている中、

プロフィギュアスケートの世界での「ワンマンショーツアー」なんて

歴史上初のチャレンジで、しかも一人でトレーニングしている。

あれを成功させているというのが信じられません。

 

地上を救う者125万回超えGoliath96万回超え♪

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