ICESTORY [RE_PRAY]宮城公演

4月7日 (日)17時開演

4月9日(火)16時開演

ヨウコウザクラ

全国の映画館で上映

ライブビューイング   4月9日 (火)16時開演

ディレイビューイング  4月13日(土)16時開演

 

MIKIKO先生にはコンテンポラリーな表現等

多岐にわたって指導して頂き感謝感謝である。

RE_PRAYで心を鷲掴みにされた3つの新プログラム。

その中で「鶏と蛇と豚」はダンスの素晴らしさと共に

空間をデザインするというか非常に立体的独創的で

衝撃を受けた。このような活躍をプライバシーの捏造記事で

覆い隠されたことに激しい憤りを感じる。しかしあと2公演ある

今度こそはTV等映像で報道してほしい早朝の5時台とかでなく。

いよいよ明日本番を迎えるので今日は「鶏と蛇と豚」の

心に響く感想を紹介したい。

 

「鶏と蛇と豚」

リンクを縦断するように端から端まで赤いレーザーの光が走りました。一体何事かと見守っていたら、突然鳴り響く般若心経。これには、心底驚きました。この「RE_PRAY」を現地で見ていて衝撃を受けたことはいくつかありましたが、ダントツでこの瞬間が一番驚きました。あれ?私は羽生選手のアイスショーを見に来たんだよね?なぜ般若心経??目を白黒させていたら、現れたのは全身黒い衣装に身を包んだ羽生選手。

重厚な音楽にのせて激しいダンスが始まりました。キレッキレのダンスに見とれていたら、あることに気づきました。
羽生選手、赤いレーザーの光からはみ出さずに演技している。まっすぐ伸びた道のように光るレーザーの中だけで。
限られた空間の中、閉塞感の中でもがき苦しんでいるようにも見える演技。広いリンクをいっぱいに使って演技するプログラムに見慣れていた私は、それがとても斬新に見えました。

なんてかっこいいの!?すごくダークで、禍々しくて、普段の羽生選手の純粋さや潔白さといったイメージとはかけ離れているのが逆にとても魅力的でした。終盤、赤い道から脱して世にも美しいイナバウアーを披露した後、ゆっくりとショートサイドに向かって歩いていく羽生選手。その先にはあのちいさなステージが。

あっ!ここか!ここで演技するためのステージなのか!それに気づいた私を含め観客たちはもう大興奮。会場中大パニックです。リンクから階段を登ってステージに立った羽生選手は、そこで音楽に合わせて陸上ダンスを始めました。「きゃーーーーー!」悲鳴に近い歓声が、ショートサイド側の客席から沸き起こります。途中からステージがせり上がっていくところで、会場の興奮は最高潮に達したと思います。遠くから見ている私も正気ではいられませんでした笑。大きなモニターではアップで映っているのでそちらを見てもいいんですけど、やっぱりその日その時の席からの眺めを大事にしたくて、なるべく頑張ってオペラグラス無しの肉眼で羽生選手の演技を見ていました。

あんなパフォーマンスをする羽生選手、今まで見たことがない。氷上の舞いとは一味違うエモーショナルな動き。
感情を爆発させるように床をドンドンと叩く荒々しい姿に、すっかり心を奪われました。ショートサイド前列の観客たちが心配になりました。あんな近距離でアレを正面から食らってしまったら、私だったら失神してしまいそう。まだ2曲目なのに!斬新な演出で一気に会場じゅうの心を鷲掴みにした羽生選手は、また再びリンクに降り立ち、退場していきました。なんというオーラ。なんという存在感。しばらく会場内のザワザワが止まりませんでした。

広いリンクをわざと区切り、赤いレーザー光線の狭い空間の中で演じることが何故あそこまで魅力的なのか?限られた空間の中で魅せる美というものがあるんですね。だからこそ、赤い道を外れて行われるスケーティングとイナバウアーが強烈に引き立つ。
そこに物語と連動した深い意味があるんじゃないかと思えてくる。

きっとMIKIKO先生の演出なのでしょうね。さすがお見事でした。もの凄いインパクトがありました。でも、曲や衣装や演出でプログラムはいくらでも印象は変わるけど、やはり一番肝心なのは演者の力量じゃないかなと思います。

羽生選手はオリンピック2連覇して国民栄誉賞を授与されている。だからある意味、日本のアスリート代表みたいなイメージを持つ人が多いんじゃないかと思います。TVで羽生選手が特集されると、決まって彼の「神対応」がクローズアップされるし、
「SEIMEI」や「天と地と」というプログラムでは安倍晴明や上杉謙信といった日本人なら誰でも知っている人物を題材にしていたので、清く正しく品格のあるイメージが彼にはあったと思うんですよね。

それが、この「鶏と蛇と豚」で、「清廉潔白な羽生結弦」を完全にぶち壊しにきた。そう思いました。このプログラム、どう見ても「悪」のイメージしかわきません。(この時点では私は曲の「三毒」などといった用語を知らないので、現地で私が感じたイメージを書いています。)今までの「善」から「悪」へ。羽生選手は、一体どれだけの顔を持っているんだろう。今までも演技の振り幅が凄かったけど、今回は振り切りましたね。

進化を止めずに惜しげもなく見せてくれる。これだから、彼から目が離せないんです。それに、こうも考えられます。
フィギュアスケートという競技の頂点に立って日の丸を何度も何度も掲げた経歴のある羽生選手だからこそ、成し遂げられる多彩な表現がそこにあるのだと私は思います。

このプログラムはダンスに目を奪われがちかもしれないけれど、やっぱり基礎となるのは羽生選手が長年培ってきたスケートの技術と表現力です。ここで、羽生選手の有名な言葉を思い出しました。「芸術というのは、明らかに、正しい技術、徹底された基礎によって裏付けされた表現力、芸術であって、それが足りないと芸術にはならないと僕は思っています羽生結弦の言葉が誰の心にも刺さる理由|【SPAIA】スパイア

誰もが認める正しい技術と基礎があるからこそ、今回私が感じたような善悪の概念などといった目には見えない深い表現が成り立ち、今までのイメージをぶち壊して観客の心に響く演技ができるのではないでしょうか。アスリートでありアーティストでもある羽生選手が生んだ芸術、「鶏と蛇と豚」。

記憶はどんどん薄れていってしまうけれど、あの初見で受けた衝撃のことは忘れたくないです。般若心経が流れて黒い衣装に身を包んだ羽生選手を目にした時の胸の高鳴り。それは、私の心の中に一生残るであろう作品に出会えた瞬間でした。

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過去記事より
自分以上の要求をする誰かと一緒に何かを作れる充実した時間
「鶏と蛇と豚」←真っすぐ(陸ダンスから氷上ダンスへ)
MIKIKO先生は「私がゲームを知らない人代表としてわかるもの」「ゲームなんだけど芸術×ゲームみたいなもの」を作りたいと語り、つなぎの部分にはコンテンポラリーの印象なども取り入れていくと語ります。
そして、MIKIKO先生は「鶏と蛇と豚」の振り付け(主に上半身)も担当しているとのことで、スタジオでの振付練習の場面も番組では映し出されました。MIKIKO先生が主に上半身を作り、そこに羽生氏が主に下半身によるスケーティングを融合させていくという斬新な作り方
まさにクリエイティブ×クリエイティブのコラボレーションではありませんか。なるほど、これならばスケート界隈の振り付けでは生まれない斬新さも生まれるというもの。

アイスリンク仙台にてスケーティングを検討しているくだりでは、MIKIKO先生から「これって一直線上だと勢い出ないんですかね?」という提案があり、それを受けた羽生氏が「やってみます」と即応する場面も。
羽生氏自身もこの演目に対してスケートではあまり見られない「真っ直ぐ」というものを根底のテーマとして据えていた模様ですが、ふたりのクリエイターの共鳴する思いと、演出家の要求によって「もっと、もっと」と水準を上げていくような制作工程が垣間見えて、とても印象的でした。
羽生氏も自分以上の要求をする誰かと一緒に何かを作れるのは、とても充実した時間だったのではないかと思います。あの斬新な「ほぼ一直線上」の演技はこうして生まれていたんですね…!
 

 

 

東北高校の新入生の皆さん入学おめでとうございます

羽生選手の母校東北高校。先輩には本田武史さんもいますそして後輩には千葉百音選手も!

千葉選手は早稲田大に入学しました。

お祝いのコメントが寄せられているので共感したで応援をお願いします。入学おめでとうの気持ちが伝わりますように💛

超悪質な中傷コメント(poiは常習犯)は削除され心から安堵しました。スタートの日にあってはならないことでしたから