3月11日の記憶<16歳の証言>

このインタビューは2011年5月

 

今でもいろいろ思い出すんです
氷が揺れている感触
地面が押し上げてくる振動
足が勝手に動いてしまう恐怖
リンクが壊れていく瞬間が
全部 鮮明に浮かんでしまいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

本当に怖かったです。
揺れてる音が尋常ではなくて、
この世のものとは思えなかった。

貸し靴の棚がガタガタガタって倒れる音も
入り口のガラスのドアがずれる音もしました。
そこら中のドアもバーンって全部開いていく。
そんな感じで一波目が終わりそうになった時
バーンって物凄い音がしたんです。
何かと思えば
リンクの横の壁がボコーンってずれてる。
揺れてる最中ではないんです。
もう揺れが収まりそうになって
「ああやっと止まるんだ」と思ったとたん
バーン!
姉が駆けつけてくれて
「大丈夫だからね」って
僕を落ち着かせました。


外は寒かったです。雪まで降ってきました。
何回も余震がきてたくさんの人が逃げてきた。
雪は吹雪になっていきました。

リンクから出てきた人が中の様子を教えてくれて
また愕然となってしまった。

 

水道管や下水管がリンクの天井裏を
走っているんですが
それが全部割れてしまって
建物中、水浸し。
リンクの建材のパイプも
全部壊れちゃってる。
何もできずにいると
先生方が僕らの荷物を持ってきてくれて
上着が着られて、、、
何とかギリギリ助かったような気がしました。

 
母と姉と3人で避難所へ・・・・・・・・・・
街は電柱が倒れ、下水道が割れて
マンホールのふたが飛び出し
あちこちから水が溢れていて、、、。
そして電気がきてないので
どんどん真っ暗になっていくんです。


とりあえずその日は避難所に落ち着きました。
二畳くらいのスペースで一晩過ごしたんです。
本当に狭いスペース
みんなで毛布一枚だけかけて
固まって寝て、、、すごく寒かったです。
電気もひとつ。
ガソリンで発電している電灯が灯っているだけ。
暖房などはなく
本当に寒かった、、、。

 

 

そしてびっくりしたのは、次の日です。
新聞が避難所に届いた時に
本当は何が起きてるかをやっと知ったんです

その日から避難所で四日間、
その後の一週間、いろいろなことを考えていました。
「もうスケートなんかやってる場合じゃない」
「いや、こんな状況でやっていいもんじゃない」
「というかもうスケートなんてやらなくていいんじゃないかな」蒼い炎より

 

 

 

交流のあった被災地の方達と希望の再会

 

 

 

 

 

動画です 皆さん心から楽しんでくださって本当に良かった♪

消えていますね

以下Yahoo!ニュース謙虚で温かく内面も美しい

謙虚で温かく内面も美しい羽生さん大地真央さんのSNSに登場

僕にしかできない支援模索

3.11への思い

3.11への思い

コメントよりnotte stellata2024、素晴らしい公演でした。 本当にお疲れ様でした。 昨年は3.11を挟んだ公演で、羽生くん自身辛い感情と戦いながら一生懸命演じていたように感じました。 今年は座長として腹が座わり、しっかりと未来へのバトンを渡してくれたように感じます。 昨日の千秋楽のMCで、今日は辛い日と言っていた羽生くん。 今年のTVでは、3.11の特番を組んでいるところが本当に少なくなったと感じます。 13年が経ち、震災の記憶が薄れていく中、こうして忘れないように、節目節目でしっかりと発信していく彼の姿勢は素晴らしいと思います。 羽生くんのおかげで、我が家の防災グッズは随分充実しました。 また、しまい込むのではなく日常使いをするのが良いと教えてもらって実行しています。 震災に関わり続けるしんどさは絶対にあると思うのだけど、常に被災地に寄り添い支援し続ける羽生くんを本当に尊敬します。

コメントより気が付くと3.11から13年も経ち、震災後生まれの子も中学生になる、それくらいの月日が経ちました。 その更に前に起きた阪神大震災の事はもうわからないという世代も増えています。 羽生くんは、自らが被災者で、恐らくまだその時の辛い記憶が残っています。 その立場で被災地に関わり続けるのはきっと辛い事だと思います。 それでも節目節目にこのような発信をするのは、決して風化させてはいけないという強い決意があるからだと思います。 災害が多い日本ですから、阪神でも東日本でなくても、別の被災体験を持つ人はたくさんいるでしょう。 そういう人たちに寄り添い支援を続ける事は、決して楽な道ではありません。 そして彼が1人で背負う事でもありません。 私たち1人1人が出来る事をやっていく事が大切なのだと思います。 そういう事を考えるきっかけを作ってくれる羽生くんには、本当に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

田中充さんの記事です