金曜の夜、突然吉岡伸彦氏がNHK「ちこちゃんに叱られる」に

登場し「アクセル」とは何かの解説が始まったのには驚いた

いやフィギュアが話題になるのは嬉しいことだがアクセルジャンプの映像に羽生選手を出さないのは全くナンセンスで改めて最近の極めて偏ったフィギュア報道に心底呆れる。

 

ところで吉岡氏はよくも悪くも日本のフィギュア界に深い関りを持つ方だ

昨今はルール問題で物議を醸すことが多々あったが

実は連盟サイドで羽生選手の音楽性と表現力の素晴らしさを

最初に見出したのも吉岡氏だったのである

吉岡氏が彼を最初に見たのは

強化副部長時代2004年の夏のことだった。

八ヶ岳を眺めながら自然豊かな高原を大満喫野辺山高原サイクリング(長野) – ENJOY SPORTS BICYCLE さん

2004年夏

当時連盟の強化副部長だった吉岡氏は

夏の野辺山合宿で逸材の発掘に目を光らせていた

 
城田憲子氏の著書「金メダルへの挑戦」に
羽生選手との出会いについての記述があるが
そのきっかけは何と吉岡氏の誘いだったのだ
 
メイキング写真多数】羽生結弦、『ホットガーナ』新CMで“昔の自分”と共演 撮影現場レポート&撮影後インタビュー | SPREAD さん
 

  羽生結弦との出会い  

              城田憲子

 

私が羽生の存在に目を留めたのは2004年

強化部長時代の野辺山合宿でした。

 

強化副部長の吉岡(伸彦)さんから

「音楽を身体で表現できる男の子がいる。

見に来てください。」   

と誘われ

リトミックのレッスンが行われていた

一室を覗いてみると

 

その「男の子」が

誰を指すかはすぐわかりました。

この時彼は小学4年生。

 

曲想を捉えて

自然に動く その身体

 

 

瞬時にポーズも決められる

優れたリズム感。

 

 

何よりも彼自身が

音楽からイメージするものを

全身で表現するのが好きなことが

その姿から伝わってきました。

 

「彼確かに良いね。なかなかいないよ」ー。

 

音楽を臆せず身体で表現することは

昔も今も多くの日本人の男の子が

苦手とするところです。

 

そしてその能力を伸ばすことができるのも

結局は本人のセンスによることがわかっていました。

 

直前の氷上練習で見ていた時点の羽生の評価は・・・・・・・

「それでも跳び方は正確で技術が伸びるための基礎はできている」

「体の柔らかい子」と言った程度でしかありませんでした。

 しかし

踊っている彼を見た瞬間に

私は「彼を押そう」と決めたのです。

追って技術が成長し

この音楽的センスとうまく結びついたなら

かつてない総合的な実力を持ったスケーターに

化ける可能性があると考えたのです、、、」

城田憲子著「金メダルへの挑戦」より

 

 

14年後66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生選手について

吉岡氏は総合力の素晴らしさをGOE や PCSで証明し

次のように綴っている  一部引用する

 

フィギュアスケートの真髄とは

羽生結弦へのまなざし  吉岡伸彦 より

 

羽生がオリンピックで見せてくれたもの

 

吉岡フィギュアスケートにとって最も重要なのは

 

 音楽を含めたプログラム作品としての完成度。

 

その完成度が高くなければ

 

点数も出ないわけです。

 

 4回転1本で10何点稼いだところで及ばない

 

そういう採点システムだったことも

 

事男子の戦いに関しては

 

フィギュアスケートの真髄を見せてくれた

 

ことにつながったと思います・・・・・。」

 

 

羽生結弦という少年アスリートが

 

最初に大人たちの心を奪ったのは

 

その音楽性でありリズム感であり表現力だったのだ

 

ジャンプや技能は研究心と絶え間ぬ努力で磨いてきたが

 

その根底にある表現のセンスや意欲は

 

幼い頃から輝いていた際立つ個性であった。

 

 

 

ZEROの百音さんニュースがNICE!!

編集も素晴しい!

 

 

 

 

 

 

 

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