アイリンは何度も逆境を越えてきた

 

Numberのアイスリンク仙台の記事(松原孝臣文)には

羽生選手の貢献への感謝と共にコロナ禍の現実

「2度の危機を乗り越えたリンクを襲う再びの危機」が書かれていた。

安心安全を守るために休業や時短が相次いだが

アイスリンク仙台は東北に3つしかない通年リンクの一つであり

伝統のリンク存続のために頑張り抜くという在家さんの強い意志がそこにあった

そしてようやくようやく3年にも及んだコロナ禍の制限がほぼ撤廃されたのだ

そんな矢先アイリンのニュースに現実の厳しさを突き付けられたのである

楽譜と花 の写真素材・画像素材. Image 25437837.

「電気代高騰により

6月1日(木)~8月31日(木)まで

一般営業を中止いたします。」

 

昨夜は頑張り続けて来られたスタッフの皆さんの苦労や羽生選手の思いを考えると胸が痛んで記事を書く気にもなれなかった。

しかし一般営業だけを夏の3カ月間中止するという選択は

アイリンを拠点とする選手たちを守り

リンク存続のための最良の方法なのだ。一夜明けてそう思えた

電気代は従来の3倍に跳ね上がったという。

 

運営会社の話

リンクの運営会社によると、施設内の電気代が従来の約3倍に膨らんでいる。氷の下のパイプに冷却液を流す「冷凍機」は24時間稼働させることから、特に運転費用がかさむという。そのため、より電力を使う夏場、日中の一般向け営業を休み、冷凍機の稼働率を落とす。夜間や早朝の貸し切り営業、スケート教室での利用は続け、稼働率を一時的に元に戻す。

 

営業再開した

「オーヴィジョンアイスアリーナ」

国際規格を満たし観覧席も有する旧パピオアイスリンクが今年4月1日に再開した

休館して2年近くが経ったが再開できたのは何故か。そのヒントを見つけたい

 

 

福岡市内唯一の常設スケートリンクだったパピオアイスアリーナは、

施設の老朽化や20億円の累積赤字で2021年7月から休館を余儀なくされていました。

 

“福岡にスケート競技の拠点を”と存続を求めた

市民の署名や競技団体の声を受け、

県と福岡市は約5億円の改修費の半額を支援し、

営業再開へと至りました。

さらに、約200社が広告協賛などで支援を行う

「地域サポーター」となり、

県全体でスケート競技を盛り上げることになりました。

 

🔶今後は、一般営業の時間を短縮し、

夜間は競技団体への貸し切り利用を可能にして、

安定した営業収入に繋げていく方針です。
紆余曲折を経たアイスアリーナは、福岡のみならず

西日本のスケート競技の選手育成拠点として新たな一歩を踏み出しました。

🔶今回実施したリニューアル工事では、スケートリンクの冷却システムの刷新によって、

冷却維持に必要なエネルギーを従来よりも約4割削減している。
また、環境にやさしい代替フロンによる冷却方式を採用した。

 

 

スケートリンクの目的って?

上の記事を読んで考えさせられたのはスケートリンクの目的のことだ

オービジョンアリーナでは競技者貸し切りの割合を増していくことで安定した営業収入を得ようとしている。

そもそもこのリンクが再開に至ったのも市民のためというより

ここが競技選手の育成のために失ってはならないリンクだったのだろう

スポーツの目的からすれば複雑な気持ちになるがそれでも

再開したことで一般の人も滑れるようになって本当に良かった。

一般客と選手についてのジレンマについて書かれた記事(NumberWeb)から引用する。
「一般客か、選手か…」

フィギュアのようにジャンプやスピンなどの動きがあると、一般客に混じって選手が練習するのは危険です。そのため、多くの選手は一般利用の時間を避け、早朝や夜の限られた時間帯に、数人規模で貸し切って練習します。一方、アメリカやカナダでは選手が中心になっていて、フィギュアやアイスホッケーの選手が貸切で練習できる時間が長く、一般利用は夜の短時間という形態が一般的。日本でも近年ではそうした営業形態のリンクが現れていますが、まだまだ足りません。全ての選手が十分に練習できる環境ではないです」(梅田氏)『中京大学アイスアリーナ』(愛知県・豊田市)、『関西大学たかつきアイスアリーナ』(大阪府・高槻市)は一般滑走がないリンクだ。

🔶私たちに何ができるか多くの方がすでにアイリンのグッズやチャリティー本である「蒼い炎」を購入したり

されていると思う。旧パピオの場合はクラウドファンディングも行われたが

そっと様子を見守りたい。どんなことがあっても絶対に迷惑をかけないようにしなければ。