四大陸選手権 2020 韓国ソウル
日程(日本時間)
2/4(火)公式練習
2/5(水)滑走順抽選
2/6(木)女子SP
2/7(金)男子SP
2/8(土)女子FS
2/9(日)男子FS
初めての四大陸選手権で銀メダル
それは羽生選手のシニアデビューした2010-11シーズンに
羽生結弦の名を世界に知らしめた試合であった。
プログラムは
SPがあの不朽の名作「ホワイトレジェンド」
フリーがこちらも名作「ツィゴイネルワイゼン」である
どちらも羽生選手にぴったりの素敵なプログラムで
何度みてもそのセンスにうっとりしてしまう。
振り付けは当時のコーチ阿部奈々美先生だ。
先生の振り付けはどれもが
彼の際立つ個性を引き出すものだった。
それらをどんな思いで創られたのかずっと知りたかった。
読者の方に教えて頂いた。
ななみ先生への感謝を込めて紹介させて頂きます。
<読者の方のコメント>
「プログラムコンサートのカタログに、
ななみ先生振り付けのプロの全てに
先生からのコメントが入っていたのが、嬉しかったな、
と思って、読み直しました
先生の深い愛情が感じられて、
涙が溢れて止まらなくなりました。
その時々に何が必要か真剣に考えて、
成長を祈って選び、作られていたのが、伝わって来ました。
羽生くんは、素敵な人たちに出会い、愛されてきましたね、
本当に。
それが今の彼の類稀な美しさを作ってきたのですよね。」
ストーリーのイメージをふくらませて
火の鳥
ノービス最後の年だったので
これから飛躍してほしいという思いもあって、
この曲を選びました。
最初は卵、そこから生まれて飛び立っていく
というイメージで振り付けました。
🔶羽生
アニメのビデオを見せてもらって、
それをイメージしなさい、
”卵からかえって雛になり、
頑張って
だんだん飛びたてるようになるストーリーだよ”と。
そのイメージをずっと重視して滑りました。
ミッション・インポッシブル
ちょっと成長した男らしさを出したいな、と
この曲を選びました。
全日本ジュニアのあとで腰を痛めたので
JGFまで練習できなかったのですが、
本人は「本番だけやります」といつものように強気で、
もちろんその言葉を信じていたけれど‥‥
本番ではちゃんとできましたね。
🔶羽生
力強く、ヒーローになりきってやりたいと思っていました
パガニーニの主題による狂詩曲(♪ラフマニノフ)
ここで一度、
フィギュアスケートの王道的な体のポジションや
雰囲気を作っておいた方がいいと思い、
強くてきれいなこの曲を選びました。
前年の世界ジュニアの枠が「1」になり、
「来年1人だね、誰が行くんだろうね」というと、
「俺、行きますよ」って即答しましたね。
本当に出場したけどまだ身体も小さくて12位、
よっぽど悔しかったのでしょう、その次の年優勝しました。
世界に出はじめて意識も変わってきて、
毎日成長している時期でした。
🔶羽生
1年目は3Aが1本だったのが
2年目は2本入れるようになったり、
内容的には比べ物にならないくらい強化して臨みました。
全てのジャンプを決めて、
前のシーズンより完成させたフリーを見てもらいたいという思いでした
ホワイト・レジェンド
この曲を初めて聞いたとき、
男性的で和の感じを受けたんです。
ゆづはスタイルもいいし
強さも感じられる、と作ったプログラム、
ヴァイオリンの曲を
身体すべてで奏でていましたね。
🔶羽生
原曲の白鳥の湖はとても有名なので、
滑りきれるだろうかとも思ったのですが、
ジャンプを含めたプログラムを一体化させて、
自分のものにしていきたいと、滑りました。
ツゴイネルワイゼン
体力強化プログラムだったんです。
最後のコレオステップは、
昔からある、ダッシュで滑り込むようなパワースケティングから、
フットワークをちょこちょこ入れています。
今なら、あのくらい簡単に滑り切れるでしょうね。
🔶羽生
「後半のステップシークエンス当たりの盛り上がりで
「音に負けないように」意識していました。
とにかくこんな難しい曲をさせるのか!と思ったプログラムでした。」
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羽生選手はこの頃体力作りを課題にしていたことを
蒼い炎でも語っていますね。ハードなプログラムが
一番の体力強化になったのではないでしょうか
Lさん羽生選手のコメントも添えて綴って下さり本当にありがとうございました。