Rostelecom Cup 2019
2019-20グランプリシリーズ
第5戦ロシア大会(ロステレコム杯)
11/15~ 11/17 モスクワ
15日(金)20:00~ 21:33 男子SP
16日(土)00:30~2:03 女子SP
19:30~21.19 男子FS
23:30~25:19 女子FS
17日(日)21:00~23:30エキジビション
宇野昌磨 友野一希サマリン(ロシア)アリエフ(ロシア)ナム(カナダ)
今季シーズンベストGPSのみ
(第4戦中国杯まで)
羽生 322.59 スケカナ(今季最高得点)
ネイサン 299.09 スケアメ
サマリン 265.10 フランス ネペラ杯218.45
超ハイリスクハイリターンの
サマリン構成
4Lz-3T/4F/3A(SP構成は最高難度)
今季グランプリシリーズで羽生とネイサンに次ぐ得点を
獲得しているのがロシアの21歳アレクサンドラサマリンだ
大技4Lzや4Lz-3Tを成功させ高得点を得た。
ハイリスク
この構成 新ルールの元ではある意味無謀な挑戦
といえるかもしれない。
実際世界選手権では4Lzが抜けたこともあり
SPは20位発進となり
総合でも12位だった。
その時のSPは今回のSPより20点も低い。
また今季のネペラ杯でも大技が決まらず
総合点が218.45点に留まり
フランスとの差は46.65点にも及ぶ。
しかしトップグループに挑むにはこの壁を越えなければ
勝ち目はないのである。
ネイサンは今季まだ4Lz-3Tを成功させていない。
サマリンはどこまで完成度を上げられるだろうか
繫ぎの余裕とかPCS評価とか
さてロシア大会ではフランスト同様に4Lz-3T や4Fが決まるか注目だ
なお最近の傾向として4回転大技が決まるとPCSもぐんと上がる
傾向にあり4回転が成功か失敗かでPCSも大きな影響を受けている。
同じロシアのアリエフも4Lzを装備しており完成度を上げられるかどうか?
二人ともこの試合で表彰台に上がれば
ファイナル進出の可能性が出てくる。
またこの超難度を成功させるにはサマリンの場合繫ぎを入れる余裕は
ないようだ。それらのことについてイタリアのマッシさんトアンジェラさんが
鋭い指摘をしている。
「惑星ハニューへようこそ」さんから引用させていただきます。
ポッドキャストKiss&Cry II
第3回「ゲームチェンジャー羽生結弦」より
マッシミリアーノ・アンベージ(ジャーナリスト、冬季競技アナリスト)(M)アンジェロ・ドルフィーニ(元ナショナルチャンピオン、国際テクニカルスペシャリスト)(A)
P:視聴者からの質問
サマリンのプログラムにはいつも振付が存在しないが、
この欠陥は彼自身の問題なのか、それとも彼のテクニカルパネルのせいなのか?
テクニカルスタッフを変更したら少しは動けるようになると思うか?
A:ハハハ
M:もしサマリンが彼のプログラムに他の要素を盛り込んで豊かにしようとしたら、
彼はおそらく立っていられないだろう
(ジャンプは降りられなくなるし、途中でバテて倒れてしまう)。
A:間違いない(笑)
M:でもこれは、ほぼ全ての選手に言えることだ。
羽生は他の全ての男子選手に比べて、
なぜこれほど特別なのか?
A:今日も、そして昨日も(今も過去も)
M:彼にはこれが出来るだからだ
羽生はトランジションや多彩で難しいステップがふんだんに盛り込まれた
非常に豊かなフィギュアスケートをしながら、
同時に4回転ジャンプや4トゥループ/オイラー/3フリップ
のような革新的なコンビネーションを含む
多くの要素を成功させることが出来る。
これが可能なのは彼だけだ。
今では他の選手達もこれに挑戦しようとしている。
正確には女子選手達だ。
エテリ・トゥトベリーゼは、他の誰でもなく
羽生結弦を参考にしていると以前から明言している。
だからトゥトベリーゼ門下の選手達は、
非常にハイレベルなジャンプ構成を
豊かなトランジションと共に実施するプログラム
に取り組んでいる。
選手によって能力に差があるから、出来に差がある。
例えば、コストルナヤとトゥルソワでは仕上がりが全然違う。
でも羽生がやっていることは、羽生だから出来ることだ。
同じことをサマリンやその他の選手達に求めることはできない。
だからこそ、僕達はこの点において傑出している選手とそうでない選手との間には
演技構成点で
もっと差が開くべきだと主張しているのだ。
A:全くだ
ネイサン・チェンの(ショートのPCS)46点は正直、
議論の余地があると思うけれど、
いずれにしても、ネイサン・チェンに46点を与えるなら、
サマリンに43点はあり得ない。
羽生とまでは言わないけれど、
ネイサン・チェンとサマリンの間にも10点は差が開くべきだ。
何故なら、いずれにしても、ネイサン・チェンは
サマリンに比べたらクオリティの高い選手だからだ。
M:ケヴィン・エイモズは
(トランジションと高難度ジャンプの両立に)挑戦しようとしている選手だ。
彼はリスクを冒しているから高難度ジャンプは綺麗に決まらなかったけれど、
全てにおいてハードルを上げようとしている
数少ないスケーターの一人であることは疑う余地がない。