ノーミスの爆発的威力

4回転時代においてSP&FSのノーミスは多大な威力を発揮するものだ。

トップがノーミスだった場合

2位の選手がかなり優秀でも

その差は大きいのである。

2015年GPファイナルで羽生選手はSPもFSもノーミスだった

SPもFSもすべての要素にすごい加点がついた。

そして2位のハビエルもSP では

ミスがあり91点と出遅れたが

ハビのFSは200点越えだった!

それは素晴らしい得点だった

しかしそれでも羽生と大差がついた

ノーミスは爆発的に強いのだ。

GP ファイナル2015

①羽生結弦 SP110.95  FS219.48 330.43

②ハビエル  SP91.52  FS201.43   292.95

③宇野昌磨  TSS 276.79

羽生とハビエルの差は 37.48

羽生と宇野との差は   53.64 点

 

2人とも立派な成績なのに

ノーミスに対してはこんなに差がつくのである。

 

NHK 杯2015

 

羽生結弦  322.49

ボーヤンジン266.43

2位ボーヤンとの差 55.97

コフトンとの差は100点以上だった。

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そしてルール変更が行われたが

1シーズン追って分かったのはノーミスについては

旧ルールと同じかそれ以上の得点が出ることだ。

世界選手権はどうか

 

世界選手権2019

「羽生結弦 ネイ...」の画像検索結果
 

メディアはネイサン羽生だけ取り出して

 

大差で勝った負けたと大騒ぎしたがあくまでも

 

羽生選手の成績は見事だったのである。

10位までを見てわかるようにトップのふたりは異次元なのだ。

●羽生とジョウの差は 19.81

●羽生と宇野の差は  30.65

●ネイサンと宇野の差は52.10

 

あの会場で羽生選手を見た田村コーチは

 

すぐに怪我が治っていないと気づいたそうである。

 

 

そんな中 渾身の演技をしたものに対して

~点もの差で負けたと叫ぶ虚しさよ。

日本人でただ一人表彰台に立ったことを

まず評価すべきである。

 

スポーツの報道に当たっては

 

まずその競技を理解することから始まると思う。

これまで女子の得点差が小さかったのは
4回転がなかったからだ。
4回転が出てくると得点差はどんどん開くが
ルール変更でその傾向は
さらに顕著になってきた。
そんな4回転時代の特徴をメディアは知らねば
正しい報道は不可能である。

AERAのインタビューでネイサンチェンが

鋭いことを言っていた。

ネイサン「今の採点法では

4回転の成功と失敗での

得点差が激しく

トップ10位以内は試合ごとに入れ替わるので

ライバルより自分自身に目標を置いて戦うのが良いでしょう

昔よりも計画的で戦略的である必要があります。」と。

 

なおネイサンチェンがTVに登場するようだが

彼を褒めたいのなら

ただ彼の長所を上げればよい。

紹介する人は知識とセンスが求められる。

 

https://ameblo.jp/mydesu/

 

前記事🔶スケカナからNHK 杯へ★300点越えのヒントとパトリック

https://ameblo.jp/bluedragonaz/entry-12536319752.html

 

 

 

 

 

順位    選手名    総合  FS TES PCS 減点 SP
ネイサン・チェン 323.42 216.02 121.24 94.78 0.00 107.40
羽生結弦 300.97 206.10 110.26 95.84 0.00 94.87
ヴィンセント・ジョウ 281.16 186.99 99.71 87.28 0.00 94.17
4 宇野昌磨 270.32 178.92 89.90 89.02 0.00 91.40
5 金博洋 262.71 178.45 95.81 82.64 0.00 84.26
6 ミハイル・コリヤダ 262.44 178.21 88.87 89.34 0.00 84.23
7 マッテオ・リッツォ 257.66 164.29 83.31 81.98 1.00 93.37
8 ミハル・ブレジナ 254.28 167.32 80.98 87.34 1.00 86.96
9 ジェイソン・ブラウン 254.15 157.34 69.84 88.50 1.00 96.81
10 アンドレイ・ラズキン 248.74 164.69 86.13 78.56 0.00 84.05