これまでに見たNHKドキュメンタリー番組で最高傑作と称えたいのがアナザーストーリーズの羽生連覇を特集した番組だった。この評価は私が羽生選手のファンであるなしには全く関係のないことだ。番組の端々からディレクター阿部氏のドキュメンタリーへの情熱が伝わったのである。中でも特徴的だったのは3人のオリンピックメダリストへのインタビューだった。阿部氏は取材のカタチを①密着②同行③対面に分けて取り組んでいるという。ディックバトン、プルシェンコ、ハビエルの3人のあまりに感動的な取材秘話は実に興味深いものだった。

「アナザーストーリーズ羽生編取材後記」阿部修英 3つめの取材のカタチ「対面」。これ本当は単に「インタビュー」と言い換えてもいいのだけど、密着や同行のときもインタビューはするから、あえて二字熟語で分けるなら、「対面」。この取材形式の特徴は、とにかく時間が短いこと。「アナザーストーリーズ 羽生結弦連覇」の場合、トータルのロケ時間は6時間にも満ちません。日数でも合わせて1週間くらい、そのうち4日は移動です。

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そのモスクワからそのまま飛んでいったマドリッドで出会ったのが、ハビエル・フェルナンデスさん。彼はこの時引退は表明していてもまだ現役、最後のヨーロッパ選手権に向けての練習中で、時間はこれまた1時間限定でした。でも番組をご覧頂いたらわかりますが、この1時間が実に濃密。はっきり言って、1回のインタビューで一言出て来たらグッと手を握るような珠玉のことばが何度も、何度もそれだけ羽生さんとフェルナンデスさん、ふたりの「背中を見せ合う」関係が深いのだとその関係をすこし垣間見させていただいたこの1時間は本当に至福でした

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「対面」、インタビュー取材の場合、時間が限られる。何時間でも聞いていいよ、と言われることもありますが、集中力には限界があり、どれだけ長くても2時間。だからプルシェンコさんやフェルナンデスさんの「1時間」は決して短いわけではありません。むしろ驚かされるのは、フィギュアスケート選手の方の特性なのですが、限られた時間のなかでことば、表情で表現することの凄まじいレベルの高さ。考えてみれば彼ら彼女らは2分50秒、4分という時間のなかに、それまでのありとあらゆる経験と、才能と、ひらめきとを表現することに長けた方たち。

映画「リトルダンサー」に、主人公の少年がバレエの醍醐味を「電流が走るようだ」と述べる珠玉のシーンがありますが、あのような、腹の底、魂の底から出て来たような言葉が、フィギュアスケーターの方の取材では幾度も体感できます。そしてそれはおそらく、「密着」していたら出てこないもの。密着していないと撮れない苦悩やブレイクスルーの瞬間は必ずあると思いますが、表現者は表現を本分とするもの表現としてその人が認めないところまで入り込んで撮るのは、ぼくはすこしアンフェアではないかと考えてしまいます。https://note.mu/no_answer_butq/n/n620916d186f1 全文(あの日々のこと阿部修英)

www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20190228_3576.html

🌹ディックバトン氏が1時間半限定。プルシェンコもハビエルも多忙な中での1時間限定で行われたインタビューの濃密だったこと。それは彼らの関係そのものだがバトン氏は直接交流があったわけではないのに王者同士の絆がいつしか生まれていてめて感銘を受けている。「アナザーストー...」の画像検索結果

NHKのドキュメンタリーではBS「奇跡のレッスン」のシェイリーンボーン編も実に素晴らしかったが何しろアナザーでは3人の個性の輝きがスペシャルだった。NHKもいろいろだ。この二つは褒めちぎりたい。

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