challenging
難度と美の両立・技と芸術の融合
羽生選手の演技を世界はこう評する。
羽生選手は4種の4回転を持ちプログラムの完成度が素晴らしい
4回転ループは平昌を見据えて手にした史上初の大技だ
ところが昨今平昌の怪我のための想定外の構成4回転2種の結果を受け
彼の完成度のみが強調されているそんな報道に出会うことが多かった
彼本来の挑戦者魂を思い起こして欲しい。そう思う。
そこで羽生選手を高校時代から取材してくださっている
松原孝臣さんの記事を振り返りながら挑戦者羽生に思いを馳せたい
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壁があるからこそ楽しい より
<まず平昌五輪前の記事から > 松原孝臣
「楽しい」あるいは「うれしい」は
はたから見れば真逆の状況としか思えない中にあって
羽生が口にしてきた言葉だ
いや真逆だからこそ、困難な時にこそそう言った。
羽生はかつてこのような言葉を発している。
「壁の先には壁があるのかなと思います。
「僕は挑戦することに生きている」
壁を乗り越えても新たに壁があると考え
さらに超えていこうとする
まさに挑戦こそが羽生の本能だ
困難があればあるだけ挑戦し甲斐がある。
だからアクシデントが起こっても
シビアな状況に陥っても
「楽しい」という言葉が口をついて出た。
そのたびに闘志を高めて
自身の能力の更なる向上を志す。
限られた状況の中でも最善を尽くしていく。
押し込まれれば押し込まれるほど
反発が強くなるバネのように
羽生もまた困難が大きければ大きいほど強くなってきた。
平昌五輪は目前に迫っている。
トロントの地で治療とリハビリに励み
感触を確かめるように氷の上に立ち
再び練習を再開した羽生が見せるのは果たしてどのような演技なのか
1月11日「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式に寄せて
代表入りが決まって初めてコメントを発表した
「平昌五輪」に向けて
強い気持ちを持って日々過ごしています。
これから努力を重ね、自分を越え続けたいと思います。
羽生結弦の本能と信念に、一切の揺るぎはない。
ー以上Number最強の2人よりー
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そして迎えた平昌五輪Numberに松原さんの長編記事があった。
前半は過去記事をごらんください
「7分29秒の神話」(松原孝臣)より<後半の一部引用>
フリーの得点は206.17 総合得点は317.85
グリーンルームで待つ羽生は
金メダルが確定した瞬間涙を浮かべた。
やがて涙は零れ落ち 止まることはなかった。
流した涙のわけは
過ごしてきた時間に思いを馳せたせいでもあった。
試合を終えてその裏にあった右足首の事実を知った今
目にしていた光景の色合いは大きく異なってくる
練習が終わればにこやかに挨拶し
時には笑顔を見て、ユーモラスにおどけてみせることもあった。
心身共に好調であるかのように見せていたのは実は仮の姿にすぎなかったのだ
周囲に不安を微塵も感じさせないようにふるまっていた
その心中はいかばかりだったか。
周囲に対してだけでなく
何よりも自分自身に
「大丈夫だ」と信じこませる精神力に瞠目する。
当の本人は穏やかにこう語る。
羽生 「ソチの後すぐに世界選手権がありました・・・その試合から中国があって
手術もあって、怪我病気とそういったものにずっと苦しみながら
この4年間を過ごしてきました。それは思い描いていなかったですね。
思い描けなかった。でも何もなく
NHK杯で怪我をするまで順風満帆で来られたとしたら
オリンピックでは金は取れていない。
いろいろな経験があったからこそ勉強ができたし
いろいろ学べたしそれを生かせたのが今回の復帰だと思っています。」
数々の逆境を乗り越えてきた経験が今回の快挙につながった
何よりもそうした逆境に打ちのめられることなく這い上がってきた
心の強さに感嘆させられる。
以上Number947より
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最大の試練
平昌五輪の勝因について様々な見方があるだろう。
だが試合前に世界中が一致していた分析があった。
それは怪我を乗り越えることの難しさだ、
羽生結弦の競技人生において最大の試練と誰もが見ていた。
ならば今回の勝利は
そのメンタルを抜きにしては語れないだろう。
どんな作戦を立てようと
その前に心が折れてしまう状況だった。
挑戦者それは羽生結弦の代名詞だ。
過去・現在・未来まで。
ブライアンオーサーコーチは
3か月の怪我との闘いを長い旅に例えた
私は思う。それこそが挑戦の繰り返しだったのだと。
それは誰も歩んだことのない
恩師が感銘を受けた未知の旅だった。
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2016-17season
また平昌の勝利は積み重ねの勝利だ
五輪シーズンの前プレシーズンには大きな学びがあり印象的な言葉が並ぶ
🔶2016.9.14クリケットクラブ公開練習にて
マイナススタートのシーズンとなったがその発言はポジティブで理想に燃えていた
「限界を感じたことがない」
「”一進一進”退く気はないです」
「かなり挑戦的。
これ以上まだできると思えたからこその4回転ループ」
「自分にしかできないクオリティー
自分にしかできないプログラム構成で
自分にしかできない表現を目指していきたい」
🔶2016.9~10オータムクラシック
「こういう羽生結弦を待っていたという演技ができるように
楽しみながら練習していきます。
そうじゃないと羽生結弦じゃないです」
🔶2016.10スケートカナダ
「挑戦することに生きているし
そうやって失敗して
そこから強くなることに力を注いでいる」
🔶2016NHK杯 301.47点(ノーミスを目指していた)
「まだジャンプの伸びしろはあると自信を持っている」
「赤道まるまる1周分くらい悔しい」
🔶2016.12グランプリファイナル4連覇
「誰からも追随されないような羽生結弦になりたい。」
「過去の自分は
越すためにあると思っている」
「自分が滑っていて楽しいというのが
皆さんに伝わるのがうれしい」
今年2016年の漢字は?
「去年選んだ成(なる)と今年の長(ながい)を合わせて成長
それと今年は1月からずっとずっと怪我に苦しんだ
長い一年だったし(怪我があったからこそ)
4回転3種類という長所にもなったし
そういう意味でも
長い。本当に長い一年でした。」
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2017.2「真・4回転時代」と命名
「4回転を何本跳んでいけるか
そして質がどれだけ高いか
ただ本数跳んで ただコンビネーション跳んで
勝っていけばいいじゃなくて
そういった意味で「真」真央ちゃんの「真」ですね
そっちの真実の方の真・4回転時代」
🔶2017.2.19四大陸・・・☆
「悔しいです。ただ、
自分の限界に挑戦している感覚が非常に好きで、
今回がたぶん一番楽しかった銀メダルだと思う。
スケートをやっていて、
この時代に生まれてよかったなって。
今すぐ練習したいですね」
「1年後ここで金メダルを取りたいな」
世界選手権2017・・・・・・・・・・☆
「ファンの方々の声が一番自分の心に突き刺さりました」
SP後ファンが信じてくれていることが自信になり
気持ちを立て直すことが出来たという
「宇野選手。ボーヤン選手ネイサン選手と
若い選手にもたくさん強い戦手がいて
それぞれが僕にないもの長所をもっている。
すべてが僕にとって追いかける背中です。」(SPの後の発言)
「自分が一番囚われていたのは
過去の自分。
殻はちょっと破りました」
「最後まで鳴りやまない拍手だとか歓声だとかそういうものが
非常に聞こえていました。非常にありがたかったです」
「苦しい1年があって、
やっと神様からもらえたご褒美。」
「自分にとってはこのフリーが最高のご褒美だと思っています。
今季は試合での演技はもちろんですが、やっぱり
自分の限界を作らずに練習してこられたことが
一番の収穫だと思っています。
今日はジャンプ1本1本決めるごとに、
徐々に自分が自然に(演技に)入っていく感じがしました」
🔶2017.4国別対抗戦・・・・・・・・・・・・☆
SPの結果がくやしくて眠れず思いついたフリープログラムの構成上げ!!
「こんなに悔しいなら四回転もう一回やっちゃえよ」
4回転5本に挑戦
●前半 4Lo/(4S)/
●後半 4S-3T/4T/4T-1Lo-3S
2本目の4S以外は4本すべて成功
後半3本の成功は史上初だった。
「久しぶりに難しいことに挑戦して
すごく楽しかった」
2017,4,23 「理想の先へ」サンデーステーションインタビュー
「2016-17シーズンは理想に近づくためにやってきたシーズン
そして次のシーズンは今もっている理想をさらに超えていきたい」
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羽生結弦は常に新たな自分を求めてきた
66年ぶりの連覇を果たした23歳は大仕事に挑む。
超豪華スケーターによるアイスショーのプロデュースに挑戦したのだ。
コラボでもこだわりをみせる羽生選手
清塚さんとのコラボでも様々な挑戦があった。
挑戦することは羽生選手のポリシーでありプライドであり誇りなのだ
これからも君の挑戦を応援したい☆彡
織田さんの解説が聞きたい!
そしてじいになる 長久保さんの撮ってもいい話
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/07/11/kiji/20180711s00079000060000c.html
実は昨夜突然PCが固まり記事も大半が消えてしまった。
こまめに保存していない時に限ってこうなのだが。
コメントの返事もそれっきりになってしまい申し訳ありません。