みんなの思いを受けて新しいシーズンへ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2016.6.5
「蝶のように舞いハチのように刺す」と
自らを称した「ザ・グレイテスト」モハメド・アリ氏が74歳で亡くなった。心から冥福を祈ります。
彼は力自慢大男の殴り合いだったヘビー級にスピードとフットワークをもちこみ新たな時代を切り開いた。リング上で戦うだけでなく、人々の権利のためにも戦ってきた彼がパーキンソン病との戦いの中
アトランタ五輪の開会式に最終点火者として登場し震える手で点火する姿が忘れられない。
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「新しい時代を開く」といえば羽生選手もまさにそうだ。
銀盤で蝶のように舞う彼はジャンプを芸術の域に高め
スポーツの醍醐味と芸術の優美を一体化させた。
今回羽生選手の自叙伝「蒼い炎」飛翔編の
編集をされた長谷川仁美氏に注目した。
2015年10月21日の記事が今心に響く
「羽生結弦の向こう側にある存在・
助力となるコーチ、振付師、チームメイト」
(1)羽生の主張を尊重するオーサーコーチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
「オーサーコーチは20歳から21歳になる
羽生を少年期を終え一人の男性として
成熟する時期を迎えていると捉えている。
★オーサー"こうした時期には、
自分が自分の人生の主人公であることに
疑いを持たず、たくさんのことを
自分で判断するようになります。
そんな自覚を結弦の中にも感じています。”
だからこそ羽生の主張を尊重する。
フリープログラム「SEIMEI」は
羽生が自分で探し選んだ曲だ。
羽生が新しいことを学ぼうとする積極性や
自分で考えて行動に移す姿勢を
オーサーはそのまま受け止め
個性を尊重する。
だが譲れないことがある。
次の五輪まで羽生を健康で過ごさせることだ。」
(2)振付師・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
バラ1を振り付けたバトルの言葉が胸を打つ。
「ユヅルへの新たな課題として小さな変化を
たくさん追加しました。
彼には少し難しい課題が必要です。
そういう課題によって彼のやる気が
引き出されるし
結果として結弦を助けることになる」
SEIMEIのシェイリーン・ボーンは言う。
「スケーターと関係性が強くなって
関わりが増えるほど
より良いプログラムを作れると感じています。
役にのめりこんでほしいですね」
今シーズンは二度目だからこそ、
より深まった振付作業に取り組めたそうだ。
(3)コーチ&チームメイト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
ここトロントのクリケットクラブでは
一度の練習セッションで
複数のコーチが選手たちの練習を見る。
たとえばオーサーから指導を受けて
ジャンプをクリアすると今度は
トレーシーウィルソンからステップやターンの
アドバイスを受けたりする
様々な角度視点から練習の確認を受ける。
同じ氷の上にはライバルもいる。
移籍した年の夏羽生は
”自分の調子が悪い時に
ハビエルのジャンプや動きを見ることで
どん底まで落ちずに
また持ち上がってくることもあります”と言っていた。
お互いの存在が刺激になりお手本となっている。
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コーチ振付師チームメイトだけでなく
衣装やブレード周りのことに関わる人たち
トレーナーやマッサージ師や
友人、家族、ファン、、、。
一つの演技の向こう側に
驚くほどの数の人々の存在があり
その一人ひとりが
羽生が思い描く理想のスケーターになるための
助力となっている。
多くの人たちと関わりから
感じたり学んだりすること
一つ一つを吟味し確認しながら
羽生結弦は新シーズンに向かっていく。
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以上抜粋ですがこのように
彼のことを記事にしてくださるライターさんに感謝!
そして私のような一ファンも
彼の演技の助力になることができるとしたら
こんなうれしいことはない。
またフィギュアスケートは音楽、振付、衣装が
一つになって創り上げる総合芸術だが
それを羽生結弦は最終的に一人で引き受け開花させる。
さあ次はどんなフィギュアの花が咲くのだろう
★長谷川仁美
NHKディレクターを経て
2002年からフィギュアスケートの取材を始める
自分でもフィギュアスケートに挑戦。
「フィギュアスケートlife」などに寄稿。
羽生選手自叙伝「蒼い炎第2章飛翔編」
の編集を務めた。
画像は感謝してお借りしました。