「寂しいよぉ…。」
目を腫らした彼女が呟く。
何度、俺の知らん所で一人で泣いたんやろ。
俺の所来ればいいのに。
絶対、泣かせんのに。
「でもね、久しぶりに会うとねそんな気
持ち無くなって、ああ好きだなって
思うの///」
そんな風に照れ笑いしたら、やっぱり俺の隣じゃ駄目なのかと実感する。
「一生懸命、夢に向かってる姿見るとさ
無茶してこの私といる時間作ってくれ
てるって分かるから。」
「本人に寂しいなんて言えないよ…。」
今度は、笑ってるのに泣きそうだ。
「ちあちゃん。もう止めとき。」
彼女のグラスに伸びた手を掴んだ。
たぶん、もうだいぶ飲んでいるだろう。
「だって、帰っても一人だから。
もう少し、付き合ってよ。」
本人は無意識の潤んだ目での、上目遣いに顔が赤くならないように耐えながら、
「さすがに飲み過ぎ。」
と制した。
しばらく、ぐずっていたけど彼女は寝てしまった。
俺は携帯を取り出して電話する。
「あー。もしもし。今、大丈夫?
ちあちゃんつぶれてもうた。
俺、送ろか?
分かったわ。じゃあ、待っとく。」
電話の相手は日高だ。
仕事中だったのにも関わらず、飛び出そうとしているらしい。
「良かったな、ちあちゃん。
だっちゃん来るってよ。」
彼女の寝顔が微笑んだのを見て、ため息をつく。
日高がもっといいやつじゃなければ、
奪いにいったのにな。