シリア、イラク等における情勢に関する雑感 | 徒然草子

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シリアの方はまだアサド政権が存立しているが、昨今のシリアをはじめ、イラク等の情勢を概観すると、結局の所、少なくともこれらの地域において平和を齎す者は、古典的イスラーム政治理論が言う様に、自由ではなく、統治である事を痛感させられる。
これらの地域の嘗ての統治者達は西側諸国の価値観とは合わなかったかも知れないが、少なくとも、統治地域における平和は齎していたと考えられるが、これらの統治者が強制的に退陣させられた結果、其処にはカオスが齎され、又、我が国との関連で言えば、化石燃料の地政学的リスクが徒に高まったと言える。

イブン・ジャマーア(14世紀のシャーフィー派の法学者)
「スルタンによる40年の専制は1時間の無政府状態より良い。」